オリオン座の星々の名前
星の名前というのは、昔からあると思っていると思う。
そうです。昔からあるのです。それも、国によって、地方によって、あるいは時代によって、同じ星にそれぞれ違った名前をつけて呼んできたのです。
例えば、こと座α星(αというのは、こと座で一番明るい星を指す)である、
ヴェガ(Vega)は、我々には、七夕のおり姫星(織女星)として馴染み深い。中国では、星官と言うらしい。
中国や日本では、おり姫だが、ヴェガの名前は、アラビア語で急降下する鷲を意味する言葉に由来しているという。
ε(イプシロン)星、α(アルファ)星、ζ(ゼータ)星が形作る三角形が、わしが翼をたたんで急降下して襲い掛かっている姿に似ていると考えたとか。
さて、今回はこと座の話ではない。
例に出した星がベガだったので、こちらに話が向かったしまった。
ことほどかように、同じ星空を見ながら、世界中の人が、それぞれ違う名前を星につけて、いろいろ観察してきたのです。
ところが、現在のように地球規模に人類のコミュニケーションが取れるようになると、世界中の天文学者がそれぞれの地方の呼び名で星を呼ぶと混乱する。
そこで、国際天文学連合(International Astronomical Union:IAU)という天文学者で作っている組織が、星の名前を決めることにしたのだ。
そして、この画像の名前が正式名称として採用されたのだ。
以後星空を探求するものは、この名称で呼ぶべし!
なのです。
ちなみに、オリオン座は、画面の左の方がオリオンの頭、右が足の部分。
そして、このオリオンこちらに向かって立っている。
ということは、オリオン座のα星(オリオン座で一番明るい星)である、ペテルギウスは、オリオンの右肩に、左足にはリゲルあることになる。
ペテルギウスといえば、その形を変え、光度も変化する脈動星と言われるもので、最新の研究によると、大きさは太陽の750倍の赤色超巨星。
いつ超新星爆発を起こすかと、一時大騒ぎになった(一部の人の間では)あれだ。
オリオン座は、その形が独特で、胴体の部分に並んでいる三つ星も目印になって見つけやすい星座だ。
これを機会に、オリオン座の星を覚えておくと、夜空を見る時に楽しくなるのではないか。
サポートしていただけるなんて、金額の多寡に関係なく、記事発信者冥利に尽きます。