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お遍路もどき

ヒマラヤのトレッキングをしてみたいなあ。


なんて、思った。

周りに話したら、そりゃ無謀だ、死ぬぞと言われた。
いやいや、ヒマラヤという名前があるからと言って、エベレストやアンナプルナ縦走に挑むわけではない。

そういうのは、ヒマラヤ登山だ。
私の言っているのは、ヒマラヤトレッキング
ハイキングみたいなものでおじゃる。

もっとも、ヒマラヤ登山に挑んでもいいが。

今はその気はない。

調べると、10日前後のツアーがあるようだ。
とは言っても、ヒマラヤの地で後れをとってツアーのみなさんに迷惑をかけるというのも問題だ。

大体、トレッキングといってもやったことがない。
ハイキングのロングバージョンくらいの認識。
そこで、少し調べてみたら、四国のお遍路というのが見つかった。

そう、四国霊場88ヶ所を参拝して巡る、あのお遍路。
お遍路というと、弘法大師が庶民救済の方便として、四国の地に「路を遍く」循環式霊場を施されたという由来から、何か宗教的行為のように思うかもしれない。

実際、その色彩が強い。
しかし、全行程1,200Km、行者路をいくと1,400Kmと言う距離を考えると、これは堂々たるトレッキングロードだ。

実際、やったことのある友人の話によると、お遍路さんの3分の1程は、トレッキング目的の外国の人という印象だったとか。
と言うことで、俄然興味が湧いてきた。

私がいろいろ調べていると、そんなに行きたいのかと言われた。いやいや、調べれば調べるほど、 行きたくなくなる。

雨の日も風の日も毎日30Km、10時間ほどを50日弱ひたすら歩き続ける。半端な気持ちで取り掛かれるものじゃない。
死するもやむなしと、白装束で臨むのも伊達や酔狂ではない。下手すりゃ本当に死ぬ。

やりたいわけがなかろう。
しかし、それくらいのトレーニングをしないと話にならない、と私の直感がいう。

こんな時は、直感に従って即行動。
これが正解だ。
よし、明日にでも四国に発とう。

というわけにはいかない。
まだ残務整理が残っている。

残務整理。
遍路の途中で息絶えたとしても、問題ないように全て整理・手配をしておかなければならない。

ん?
今ちょっと、ホッとした?

いや・・・・・・

残務整理でここを離れるわけにはいかなくても、遍路の真似くらいはできる。つまり、1日30Km歩くことだ。
これは、すぐできる。

ということで、お遍路の真似事。

お遍路もどき


をしてみることにした。








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