対数螺旋
左は、M101、別名、回転花火銀河と呼ばれる銀河。
おおくま座、地球から2,700万光年の距離にあり、
直径170,000光年の大きさがある。
右は、2008年5月の台風ラマサンの写真。直径は、1000km。
規模はもちろん、このような形を作り出すために働いている物理的な力も違う。
しかし、よく似た形だ。
もし、両方とも銀河の写真であると言ったら、そうかと思ってしまいそうだ。
銀河も台風もその腕の形を見ると、対数螺旋と呼ばれる曲線を作っている。
この螺旋は、自己相似系と言われる特徴を持つ。
どんなに小さくしても、あるいは大きくしても、同じ形が現れるという特徴がある。
なんでも、デカルトによって発見されたものらしい。
この形をとるものは、上記の銀河や台風だけなく、泡箱内の亜原子粒子の軌跡、ひまわりの種の配列、カリフラワー、あるいは巻貝の形、隼が獲物に近づくときの飛行経路、蜂が花に向かって飛ぶ時等、自然界のあらゆるところに出現する。
泡箱内の亜原子粒子の軌跡
ひまわり
巻貝(アンモナイト)
相似な多角形を重ねていくと、対数螺旋に近づいていく。
自然というのは、小さいものの反復で、とんでもないものを作り出すという、実に巧妙な、あるいは、至極当然な働きをしていると、驚く。
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