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吸い込まれる銀河


https://www.nasa.gov/image-feature/goddard/2022/hubble-views-a-cosmic-interaction

銀河同士が接近するとどうなるか。

この画像は、Arp 282という名前で知られる、二つの銀河が相互作用している現場写真。写真で下の銀河はNGC169、上の銀河はIC1559と名付けられている銀河。

質量の小さい銀河(IC1559)から、質量の大きい銀河(NGC169)にガズやチリが引き寄せられているのが分かる。

銀河がどのようにして進化していくのか、その重要な一面は銀河の相互作用にあると考えられている。
銀河は、合体、衝突、すれ違いなどの相互作用によって、その形や構造に大きな影響を与える。しかし、その相互作用をこれほどダイナミックに捉えた画像はなかなかないという。

arp
ホールトン・アープ(Halton Christian Arp)というアメリカの天文学者が、編集した、通常の形の銀河(渦巻銀河、棒状銀河等)と違った、特異な形の銀河のカタログ、アープ・アトラス(Atlas of Peculiar Galaxies)に搭載された、銀河の名称。合計338個ある。
arp282は、このカタログの282番目に収録されている銀河という意味。
カタログが造られた当時、これらの特異な形の銀河が、どのようにして、渦巻銀河や、棒状銀河になるのか、そのメカニズムがわかっていなかった。
そこで、特異な形の銀河を集め、分類することで、これらが、変化していく過程を考えることができるのではないかとして、カタログが作られた。

NGC、IC略号
NGC(New General Catalogue of Nebulae and Clusters of Stars )
IC(Index Catalogue)
それぞれ、星団、星雲、銀河など、見かけの様子が単独の恒星とは異なる天体の天球上での位置と様相を示したカタログ。
NGCカタログには7840個、ICには5386個の天体が掲載されている。

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