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タンゴを踊る銀河


https://esahubble.org/images/potw2207a/

なんとも激しい銀河の絡み合いの画像だ。銀河が3個集まり、互いに引き合い、振り回すとこんなことになる。
かに座の地球から6億8100万光年離れたところにある遠方の銀河の合体している姿だ。

ところで、この銀河どうやって発見されたかというと、アマチュアのボランティアの力による。と言っても、アマチュアが6億8100万光年彼方にある銀河をこのような鮮明な写真に撮って発見したということではない。

実は、ハッブルが自動で撮影した銀河の写真は、膨大な数になる。
とても専門の天文学者が、一枚一枚確認して、分類を行える分量ではない。

じゃあ、コンピュータを使って分類をすればいいのではないかと思うだろうが、残念ながら、コンピュータにそれだけの力はない。
端的にいうと、人間の目による分類の方がはるかに効率的なのだ。

そこで、ギャラクシーズー(Galaxy Zoo)というプロジェクトが立ち上げられた。
ハッブルが撮影した、膨大なデータをアマチュアのボランティアの力で分類してもらおうという計画だ(このような取り組みをオープンサイエンスという)。

この銀河も、Galaxy Zoo参加のメンバーによって、発見されたものだ。

ちなみに、この時のボランティアは、10万人で、90万の銀河を175日で分類した。データそのものは、4000万ほどあったようだ。

興味のある方は、参加してみてはいかがか。
https://www.zooniverse.org/projects/zookeeper/galaxy-zoo/


銀河の分類方法とかは、チュートリアルがあって、そこで学べる。
(難しくない、これは楕円だ、渦巻きだというような判断だけだし。)
学んだ後、テストがあって、それに合格すれば、参加できる。




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