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銀河、ジェット、そして有名なブラックホール


https://apod.nasa.gov/apod/ap040616.html

おとめ座銀河団の中心をなしている、このM87と名付けられた楕円銀河は、地球から、5500万光年の位置にある。

一般に、 楕円銀派には渦巻銀河と同じ数の星が含まれている。しかし、形状は楕円形であり、スパイラル構造はなく、ガスやホコリはほとんどない。

このM87銀河を取り巻く球状星団の数は、天の川銀河が200個ほどであるのに、15,000にものぼる。
これは、M87の明るい中心を囲むかすかなスポットとして見えているのが、球状星団です。つまり、上の写真で、一見星のように見えるのが、球状星団ということになる。

そして、その中心には、太陽質量の65億倍の超大質量ブラックホールがあることが知られている。


https://apod.nasa.gov/apod/ap110828.html

このM87の中心のブラックホールから、5000光年にも及ぶジェットが、発生している。
このジェットは、ブラックホールの周りを渦巻くエネルギーガスのよって生成されると考えられている。

ジェットそのものは、ほぼ光速で放出され青色の光を出している。

https://apod.nasa.gov/apod/ap210415.html

スピッツァー宇宙望遠鏡からの赤外線写真で最初に捉えられた、M87銀河の中心にある超巨大ブラックホールの写真。

右側に噴き出しているジェットは、我々の視線方向に向かっているジェット。反対側に向かうジェットは見えにくいが、ジェットによる衝撃波によって生成された弧状の構造が見られる。

ジェットそのものの構造は、ブラックホールの降着円盤と言われるブラックホールを取り巻き高速回転している円盤構造から作り出されるエネルギーによるものであろうと推測されているが、実のところ、まだはっきりわかっているわけではない。

なんにせよ、物質を光速近くまで加速し、それを5000光年の彼方まで吹き飛ばすエネルギーというのは、どれくらいのものか、ちょっと想像がつかない。

機会があったら、計算してみよう。


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