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活動銀河


https://esahubble.org/images/opo0037a/

これは、こぎつね座方向に、1500万光年の距離にある銀河の姿です。

タイプ2のセイファート銀河とされる。
このタイプの銀河は、コンパクトな中心核と大質量のブラックホールを持っている。活動銀河と呼ばれる天体の一種だ。

この銀河、銀河中心部にあるガスを脅威的なスピードで宇宙空間に吹き出している。
ピンク色に光っているのがそれだ。

この銀河は2つのリングを持っている。
外側のリングは、赤色に見える部分だ。
中心から700光年離れていて、ここでは、驚異的な星形成のバーストが起きている。

緑色に見えるのが内側のリング。
リングの内側には、中心部に活動銀河核があり、物質が明るく輝きながらブラックホールに突入している。

何とも騒がしい銀河だ。
説明文の中には、この銀河を魔女の大鍋と表現しているものがあった。

日本人には、魔女は馴染み深くないが、それでも、燃え盛る火にかけられ、何か怪しげなものを作っている大鍋と言われると、納得するような光景だ。

活動銀河核 (AGN:activ galactic nucleus)
銀河の中には、中心部の非常に狭い領域から銀河全体を凌駕するような強い電磁波を放射しているものがある。

このような銀河中心部領域を活動銀河核(AGN) といい、活動銀河核を持つ銀河を活動銀河という。
 
セイファート銀河、電波銀河、クエーサー、とかげ座BL型天体などは活動銀河の一種である。
 
活動銀河核の膨大なエネルギーは、核の中心にあるとされる大質量のブラックホールに周囲の物質が降着し降着円盤を作り、重力エネルギーが解放されることで生じると考えられている。

天文学辞典
https://heasarc.gsfc.nasa.gov/docs/objects/agn/agntext.html


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