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重なって見える、楕円銀河と渦巻銀河


https://webbtelescope.org/contents/early-highlights/webb-hubble-team-up-to-trace-interstellar-dust-within-a-galactic-pair.html

左側の白い楕円銀河と右側の渦巻銀河を一見すると楕円銀河からのチリが渦巻銀河に伸びているように見える。

そのチリの腕は、白い楕円銀河の中心(バルジ)に重なっているように見えると思う。

この渦巻銀河は、楕円銀河からチリを吸い上げているかのようだ。

しかし、このハッブルとジェイムズ・ウエッブの画像を組み合わせて、チリを詳細に調べると、この二つの銀河は互いに干渉しあっていないことがわかった。

つまり、地球から見て、同じ方向にあり、一部重なり合って見えるので、あたかも、相互に影響しあっているように見えるだけなのだ。

これも、ジェイムズ・ウエッブ望遠鏡の威力による成果だ。
はい、すごいです。


https://webbtelescope.org/contents/early-highlights/webb-hubble-team-up-to-trace-interstellar-dust-within-a-galactic-pair.html

この画像からわかる他のことは、左の白い楕円銀の10時方向にオレンジ弧が見えることだ。

これは、遥か遠くの銀河の光が、手前の楕円銀河の重力によって、空間を曲げられた結果、このように引き伸ばされた弧状に見えているのです(これを重力レンズ効果という。)。

そして、この遠くの銀河は、楕円銀河の中心の4時方向にオレンジの点としても現れているのです。
これも重力レンズ効果の特徴の一つですな。

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