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バランス感覚を鍛える


運動神経も、バランス感覚も、神経・脳の問題だ。

神経の伝達スピード、つまり、電気信号が神経を伝わるスピードは、
中枢神経では、加齢によって変わらない。https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics1964/27/6/27_6_724/_article/-char/ja/
抹消神経については、最大10%程度の低下が見られるらしい。

らしいというのは、中枢神経の学術記事は、上記の通り見つけたが、末梢神経の学術記事は、読み解けなかったから。
読み解けないというより、面倒臭くなってやめた。(学術記事・論文というのは、もう少しスッキリと書けないものなのかと思うが)

となると、バランス感覚が悪なるのは、神経の(情報伝達)問題ではなく、情報処理、つまり、脳の問題ではないか。
体の末端から入ってきた情報から、体をどのように動かすのがいいか、的確にスピーディに判断する能力。あるいは、何かを考え、それを達成するために必要な体の動きをコントロールする能力。
これらは、脳の働きだ(もっとも、条件反射という脊髄反射反応もあるが)。

脳の働きなら、これは訓練できる。
筋肉を鍛えるよりずっと簡単だ。
基本、反復練習すればいい。
反復練習しまくって、脊髄反射と同程度になるまでにしてしまえばいい。
九九の練習と同じだ。


では、具体的にバランス感覚を鍛えるにはどうすればいいか。
池ノ上さん(https://note.com/akichan2109)に教えてもらった、脚振りの運動を取り入れた。

これは、かなりキツイ。
キツイというのは、苦しいとかいうのではない。
バランスを取るのが難しいのだ。

一回一回、振り上げた足をスタート地点に戻すのなら、まだやり易い。
しかし、前に振り上げ、そのまま後にも振り上げ、なおかつ、これを連続してやるとなると、バランスを崩してしまう。

しかし、難しいからこそ、いい鍛錬になると、思う。


そのほかに、海岸の遊歩道の堤防の上を歩くことをしている。

幅40cm、高さ1m(川を横切る時は、3〜4m)くらいの堤防?だ。
最初は、これが歩けなかった。
高々、1mの高さだが、落下の恐怖から、体が萎縮し、足元がふらつく。

平地で、幅40cmの側溝の蓋の上を普通に歩いても、踏み外すことはまずない。しかし、その40cm幅の側溝の上から、絶対に出ないように歩こうと意識した途端、ふらつく。面白いものだ。

堤防の上を歩くのも同じ現象が起きる。
だから、まず、意識のコントロールが必要だ。
高さはあっても、40cm幅だ。絶対に踏み外さないはずだと脳に思わせなければならない。

私は、模様だと思うようにしている。
地面に書いた、堤防と遊歩道、それに砂浜の模様なのだと。
その、堤防の模様(40cm幅)を歩くのだ。はみ出すはずがないと。
これは、かなりうまくいくようになった。

次に、この根拠となる、バランス感覚自体の鍛錬。
絶対的な自信を持てるように、訓練する必要がある。
(でないと、模様からはみ出す、堤防から落ちるということも、あり得る。)

姿勢を良くし、足元を見ずに、遠くを見ながら、リズミカルに、なるだけ早く歩く練習をしている。
目標は、全力疾走をこの堤防で普通にできるようにすることだ。

走るというのは(歩きも基本同じ)、体の各部が有機的に共同して動き、体全体のバランスがとれなければ、上手くできない。

これを堤防の上という制約下・緊張感の下でやると頭が覚醒する感じがする。


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