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宇宙はどこから

地上10,000m上空を飛ぶ航空機からの風景
オーロラとその下に夜光雲。
雲の下のオレンジ色は、雷光で、右側の黄色い光は、都市の灯か。

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夜光雲は、最大で80Km位上空でできることがある。オーロラは、80Kmから600Kmの上空に現れるという。高いと感じるけれども、地球の半径が約6400kmだから、その100分の1、10分の1のオーダーだから、遠くから見れば、ほんの薄皮程度となる。

ところで、表題の、どこから宇宙なのか。
空気がなくなったら、そこからが宇宙なんじゃないくらいに思うかもしれない。でも、無くならないのよね。

もちろん、上空に行けば、だんだん薄くなるし、酸素と窒素の割合が地上と同じような気体の混合というものではなくなるし、酸素分子や窒素分子として存在しなくて、それぞれ、原子になっているかもしれない。

しかし、空間に何もない状態には、ならない。
そういう意味では、宇宙空間は真空でさえない。

というわけで、物理的には、ここから先は宇宙であると明確に定義できていない。

それどころか、法律的にも定義は明確ではないという。
法律的な定義なんかどうでもいいと思うかもしれないが、人間の社会では、そうはいかない。

なぜなら、領空というものに関係してくる。
そう、ここから先は、我が国の領土、領空、領海である。自国の主権が水平方向に及ぶ範囲が領土、領海で、垂直方向が領空となるわけです。

つまり、どこまでが空で、どこからが宇宙なのかは、問題になるのです。
多数の人工衛星が地球の周りを回っていますが、それぞれ他国の上空を周回するときに、その国の了解を取ってはいないですが、それは、空ではなく宇宙だから。

国際航空連盟(FAI)では、100Kmを基準にしているといいます。
この100Kmの根拠もしっかりしたものだは無いようです。
元々は、飛行するときに、空気の揚力が機体の重さを維持できる限界高度あたりを根拠にしていたようです。

それ以上は、空気では支えきれない。したがって、ロケットのようなもので無いと飛べないという限界値ですな。

実際この写真は高度10,000mを飛んでいる飛行機のコックピットから撮影されたといいます。普通の航空機は、100kmどころか、この程度の高度で飛んでいるということです。

それはさておき、パイロットというのは、いつもこんな風景をみているのでしょうな。世界観が変わると思うな。

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