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会食恐怖症とカウンセラー資格取得。きっかけとわたしの願い。

今月、会食恐怖症克服支援カウンセラー®︎の2級の認定資格を取得し、カウンセリングをお受けできるようになりました!

ん?いきなり…会食恐怖症ってなんだ…?
という方もおられると思うので、少しご説明します。

会食恐怖症は、社交不安症の一つ。

会食場面で健全ではない強い不安を覚え、次第にその不安を避けようとすることで、社交機会の損失や、様々な人間関係・仕事・恋愛・将来の展望・目標達成などに支障をきたし、人生のQOLが著しく損なわれます。

「周りに理解されないと感じていること」も一つの大きな悩みの種です。

私はこのような症状の方に向けて、カウンセリングができるようになりました。(2級なのでオンラインかつ1on1でのご相談のみ)

この記事では、なぜ会食恐怖症克服支援カウンセラーの資格を取得しようと思ったのか、これからどんな世界をつくっていきたいかを書いていきたいと思います。



会食恐怖症の当事者のわたし

私は、中学生の頃の人間関係や体調不良、さまざまなストレスにより人との会食で緊張するようになりました。

給食の時間に苦手なクラスメイトの前で自分の手が震えていることを自覚したことが発症のきっかけで、隠そう・抑えようとすればするほど緊張していくループに陥っていました。

私の場合、食欲はあるけれど会食時限定で人目が怖くなり、成長期の中学時代に学校でお腹が空いていろんなことに集中できない日々を送っていました。

一番症状が重かったのは中学生の頃でしたが、脳が「人とのごはん=緊張」という回路を覚えてしまったせいか、高校生以降も会食時に無意識に緊張することがありました。

私は、我慢強かったり強行突破するタイプだったので、明るく振る舞ってなんとか食べてその場をしのぎ、疲れることが増えていきました。

そして、誰も分かってもらえないだろうと、家族にも誰にも苦しさを打ち明けることはありませんでした。

また、症状を指摘されることもなく、「普通に食事を楽しめる人」として一生懸命振る舞いながら過ごしていました。

みんな普通にごはんが食べられるのに、本当はみんなでごはんを食べる時間は楽しいはずなのに、身体が言うことを聞かない。なんで…?楽しく食べたいのに。普通に食べたいだけなのに。

と、“普通”がとっても羨ましく感じていました。

ネットを検索してもほぼ何もヒットせず、社会人になり、たまたま知り合った漢方薬局の先生に漢方を処方してもらいながら症状を和らげていました。

コミュニティとコーチング

そのような中、今から約4年前に日本会食恐怖症克服支援協会の山口健太さんの存在を知ります。

翌年に山口健太さんが「安心」と「成長」を大切にしたSinkaという当事者コミュニティを作ろうとしていることを聞き、とても興味を持ちました。

というのも、その時の私にとって、「安心」と「成長」がものすごく大切でホットなキーワードだったからです。

その頃たまたまコーチングの存在を知り、初めてコーチングの継続セッションを受けました。完了セッションで、「私にとって大事な価値観は、安心と成長なんだ。そして2つのバランスなんだ。」と気づきました。

その1週間後、「安心」と「成長」を大切にしたコミュニティを作ろうと思ってます。という話を耳にし、それはもうめちゃくちゃに驚きました。(コーチングってすごいね

0期として、ミッション・ビジョン・バリュー、ロゴマークの作成など、コミュニティーの創設に一緒に携わらせてもらいました。

コミュニティには会食恐怖症克服支援カウンセラーの方が何名かおり、メンバーと関わることで克服していくための考え方を自然と身につけることができました。

これまで一人で閉ざしてきた悩みを、誰かと共有できる。

気持ちを少しでも分かってくれる人のいるクローズドな場がとてもありがたく、心の声に耳を澄ませる時間が増えていったり、周囲の人に打ち明けることも徐々に増えていきました。

日常的に会食の振り返りをSlackに投稿したり、コーチングも同時期に学びはじめたので、相乗効果もあり、ムキムキと学んでチャレンジしていきました。

その頃は、症状は「寛解」しても「克服」や「完治」は存在しないと思っていました。

症状をある程度コントロールできるようになった方が口を揃えて、「会食恐怖症になってよかった。克服へのプロセスが人生全体を良くしてくれた」と言っているのを聞いて、正直嫌悪感さえ覚えていました。(その頃はトライを続けても理想にはまだ遠かったからだと思います)

とはいえ、以前と比べると、症状と上手く折り合えるようにもなってきていました。何よりも、悩んだら相談できる場所があることが救いになっていました。

少数派の苦しみ

それから2年が経った今年の7月に、とあるニュースを知り、丸2日涙が止まらないという出来事がありました。

持っている特性は違いますが、同じように少数派の悩みを持った芸能人の方が亡くなられたことを知り、少数派の人たちが悩む世界が本当に嫌で義憤を感じていました。

そのような中、同時期に偶然にも自分を大切にするワークショップ(コンパッション)の体験会に参加していました。

ワークショップの中で、自分自身へ心から「ありがとう」と伝えた時に、会食恐怖症と向き合い闘ってきた自分を初めて褒めることができたり、辛かったことを「辛かったね」と寄り添うことができました。

芸能人が亡くなった話と、自分自身を大切にする声かけの体験が重なる中で、2日間ずっと涙が止まりませんでした。

ぽろぽろと涙が流れ続け、止まらないことに驚きもあり、ワークショップを主催されている方に個人的に連絡を取りました。現状を話す中で、コンパッションを通じて起こることや体験、アドバイスをしていただきました。

時間が経過する中で徐々に気持ちが落ち着いていきました。

義憤から願いへ

はじめは義憤の気持ちが大きかったですが、だんだんと、「私には何ができるのだろう」「今苦しんでいる人のために私は今すぐ何ができるのだろう」と行動できることを探し始めました。

そしてコンパッション講座の翌日、カウンセラーの資格を取りたい!と思いました。

すると翌日、たまたまカウンセラーの資格試験の募集があり、すぐに申し込みました。(…すごいね)

私自身「和やか、柔らかい、安心できる」という印象を持たれることが多く、しかし意識してしているわけではないので、私の生まれ持った特性も活かせるのではないかと思ったのも決断の一つでした。


また同時期に「パブリック・ナレーティブ(自分の心の願いをリーダーシップに変え、共通の価値観を持つ仲間とともに行動を起こすような物語に展開し世界に発信する)」の講座も受講していました。

講座の中で、私とは全く異なる世界の見方をしている方もたくさんいるのだと知り、なぜか悔しくて、困惑しました。(人と考えが違うことは当然なのですが、その時の私にとってはインパクトがありました)

当初自身で設定したテーマが本当に伝えたいことではなく、ぬるいことに気づき、最後の20分で全てを白紙にし、会食恐怖症について書いてスピーチをしました。

私の心から願っていることは、会食恐怖症に対する思いなのだと気づきました。

そして、同じコーチングスクールで本業はマーケターのお仕事をされている方との壁打ちセッションを受ける中で、どんな世界をつくっていきたいのか少しずつ明確になっていきました。

私の願いは、心身ともに健やかに、楽しく過ごせる人が増えること。

会食恐怖症の方が、心からありたい姿で生きられること。


カウンセリングの勉強を進めていく中で、克服への手順がしっかりとあるのだと知りました。カウンセラーは話を聞くだけなのかなぁという認識で、これまでは、克服する方法はないと思っていたので、学びながら目から鱗でした。

ぜひ、悩んでいる人に克服方法を知ってもらいたいです。

最近は症状を打ち明けることに抵抗がなくなってきていて、私がたまたま症状を打ち明けると、「実は自分もそうで…」という声をよく聞くようになりました。

声になっていないだけで、悩んでいる方は実はもっといるのかもしれないなぁと思っています。

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Special thanks!

私自身、おいしいものを食べるのは好きで、楽しい時間はもっと好きです!これから、楽しいな・幸せだなと思える場をたくさん味わっていきたいです🫶ともに味わいましょう!

「症状があってもなくても、食べても食べられなくても私の価値は変わらない」ということを教えてくれたコミュニティの仲間やカウンセリングの学び、ライフコーチング。出会いにとても感謝しています。

ありがとうございます。


最後に、

「会食恐怖症という症状で困っている人がいること」「より自然に自分らしく生きるための手段があること」を広く知ってもらいたいので、よければ、各種SNSで拡散していただけるととってもよろこびます🌸


読んでいただきありがとうございました!

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