言葉×私
中学生の頃から、深く考えたくないから思考停止することが多かった。
中学の頃の人間関係がしんどすぎて、向き合いたくないことがあると頭を真っ白にする癖をつけた。
それがその時の私にとって、すぐできる画期的な方法だった。
癖づけてしまったので、社会人になっても、癖は残っていた。
社会人2年目になり、社外活動でチームのリーダー補佐を任されることになった。
社外活動の役員さんから、事あるごとに「どう思った?何を感じた?」と聞かれることが増えた。
私が成長することを本気で応援してくれた。
本当はありがたい事なのだろうけど、深く考えたくない私には、正直しんどかった。
「どうしてみんなで幸せになろうとしないんだろう」
「あんな風に、言葉で傷付ける人にはなりたくない」
「言葉で傷付けるくらいなら、喋らないほうがましだ」
ずっとそう思ってきた。
思考停止することは、つまり、外に向かって言葉にするのを諦める事。それはつまり……自分の内なる言葉に気付かないふりをすること。
人から言われる理不尽を無視するだけではなく、自分の中にあるあらゆる感情に蓋をすること。
私は腐っていく頭に気付いていた。
考えないことはよくないと、ずっとわかっていた。
けど、思考停止がその時私ができる唯一の方法だった。
その癖づけたものを、今、直そうとしている。
心の傷もある。
そう簡単にはいかないんだろうなと思う。
でも、諦めたくない。
内なる言葉に諦めず向き合える自分になりたいし、それを外に出せるようになりたい。
物事を深く考えるきっかけを作ってくれた方には、本当に感謝している。
「言葉」は恐ろしい。
けれど、
「言葉」は人を幸せにするし、人を守る武器にもなる。
だから「言葉」と向き合いたいし、
自分のことをもっと分かってあげたい。
そして大切な人にも私の気持ちをきちんと伝えられるようになりたい。
失敗することも、傷付けてしまうこともあるだろう。
気付いたら「ごめんね」って言う、
大丈夫。
向き合える。
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