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〈オンライン日本語教育の仲間たち〉第5回企画「夏季講習Vol.2」(2020.8)

ルーブリックの作成とその活用 
~形成的評価に生かす~

《オンライン授業の評価》に関する2回目の講習会では、早稲田大学の森田裕介先生にご登壇いただきました。オンライン授業の評価において大事なキーワードの一つが「形成的評価(formative evaluation)」です。

学力の評価には、①相対評価、②到達度評価、③形成的評価の3種類がありりまして、形成的評価というのは、評価を学習活動が終了した時点でまとめて実施するのではなく、教育活動の途上で行うものです。アメリカの教育学者であるB.S.ブルーム(Benjamin Samuel Bloom)がマスタリー・ラーニング(mastery learning:完全習得学習)の理論との関連で提唱しました。形成的評価では、その活動が本来の教育・学習の目的を達成しつつあるかどうか、また、次の教授・学習活動が適切で効果的に行われるためにはどのような修正や調整が必要かを知ることが主な目的となります。

第5回オンライン企画(210807)ポスター

森田先生から、まず、形成的評価とルーブリック(rubric)の活用についてご講演をいただき、全員参加型セッションの時間も設けました。Zoomのブレークアウトルーム機能を使ってグループに分かれ、日本語教育の仲間と一緒に実際ルーブリックを作成してみる活動を行いました。短時間のワークではありましたが、他の参加者と対話しながらルーブリック評価のアイデアを共有したり、全体共有の時間には森田先生からもフィードバックをいただいたりして非常に学びの多い時間となりました。

コロナ禍で日本中がオンライン教育を実施することとなり、教育、研究、学内外における各種FD(Faculty Development)活動と、ご多忙を極めていらっしゃる中でも、国内外の日本語教師の仲間たちのために快くご講演を引き受けてくださった早稲田大学の森田裕介先生にもう一度心より感謝申し上げます。

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