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ミッションのタイトルと本文と抽象化の話

あけましておめでとうございます。

休みの間ずっとミッションのことを考えていて、少しわかったことをまとめてみます。

ミッションにはタイトルと本文がある

どんなミッションにもタイトルと本文がある。

本当に大切なのは本文の方。

ただ、本文は長すぎるので覚えられない。ミッションを浸透させるにあたって「一文」で表現できた方が事あるごとに思い出せて都合が良い。あと、なんかカッコいい。この「一文」が「タイトル」である。

ここで目指すべきはこの「タイトル」を見聞きした時に「本文」を思い出せる事。初見でイメージできたらさらに良い。

これを実現するために「本文」を抽象化して「タイトル」にするわけだけど、ここで気をつけなければいけないのが抽象化のレベル。

タイトルは本文を抽象化したもの

抽象化にはレベルがある。動物でいうと、チワワ→犬→イヌ化→脊髄動物→動物、見たいな感じ。

本文は「チワワ」にあたる。じゃあ「タイトル」はどこまで抽象化するべきか?を考えないといけない。

ここで抽象化する目的はあくまでも「本文」を思い出せたり、想起させるものでなくてはならない。もちろん、抽象化は考えを広げるためにやることもあるけど、ミッションでそんなことやったらミッションを立てる意味がなくなってしまう。

ミッションは旗でなければならない。北極星でなければならない。進むべき方向を迷った時に道しるべになる意思決定に使えるものでなくてはならない。

ミッションは抽象から具体に落とす時に着地点が変わってはいけない

「チワワ」を抽象化する時に、「イヌ化」まではギリセーフだと思う。まだギリ「チワワ」を思い出せるからだ。ここで、「脊髄動物」まで抽象度を上げてしまうと、「チワワ」にたどり着くのはかなり難しくなってしまう。

いやいや、そんなの「イヌ化」でも同じでしょうと。それはその通り。ただ、ミッションの場合は「タイトル」だけでなく、「本文」に関してコンテキストの共有だったり、浸透させるために常に説明したりしているはずである。

逆に言えば、それが正しくできていれば抽象度はもっと高くても良いし、極論タイトルは無くても良かったりする。(外部向けにはやっぱり必要なケースが多いけど)

イメージとしては、抽象化でググッと上に引き上げるんだけど、それを具体に落とす時になるべくブレずにピンポイントで落とせる必要があるんだと思う。

その理由はさっきも言った通り、北極星であるべきだから。

ミッションは北極星であって現在地ではない

ありがちなのが、ふわっとしたミッション立ててしまってみんなの認識がバラバラになって、ミッションとはそれぞれの捉え方があって良い、みたいなケース。

考えるための起点にするものはあっても良いと思うけど、それはミッションじゃない。繰り返すけどミッションは「北極星」であるべき。考える起点はただの「現在地」。

先程、ふわっとしたミッションという話をしたけれど、意外と立てた時はふわっとしてなかったケースもある。というか、ふわっとさせようと思って立ててるはずはないので、そう信じたい。

つまり、「本文」があるはずなのに「タイトル」への抽象化を間違えてしまった。あるいは浸透させるための努力を怠ってしまったケース。このような場合は「タイトル」だけひとり歩きしてしまう。その結果だれも「本文」を思い出せない。

おわりに

色々書いてきたけれど、ぶっちゃけカッコいい「タイトル」よりも、いかに組織に浸透してるかの方が100倍大事。浸透してなければ立てた意味は無い。だいたいどのミッションも外から見たらそれっぽく見えるので(それっぽく作ってるので)外の人の良い意見はあまり鵜呑みにしない方が良いと思う。

大切なのは機能してるかどうか。

さて、みなさんはミッションの「本文」、思い出せますか?それは日々の行動の北極星になってますか?

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