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テーブルランプがずっとそこにあるわけ

上からの光が窮屈に感じて、照明器具を取り外しました。そろそろ3週間くらい経ちます。先月下旬からです。

照明が精神や肉体に与える影響については色々あるみたいです。

私の場合は、真っ暗でないと熟睡できないのですが、ある時期を境に、それはいつからだったか覚えていないのだけれど、暗いと怖いと思うことがあって電気を消さないで寝ることが続きました。ラップ現象みたいな怖さです。

そうしていると、だんだん昼光色の下で寝ることに慣れ、何年もそれが続きました。だから、逆に、ここ最近になって急にそれが疲れにつながっていることがよくわからないのです。元に戻ろうとしているのだろうか? 電光に疲れを感じるようになりました。

間接照明しかない家に住んできた人という方もいらっしゃると思います。天井の上から光を照らさなければならないわけではないし、天井にシーリングがあっても使わなくてもいいんですよね。つい、「ここです」という設定に従ってしまうけれど。誰も強要はしていない、ただそこに設置しているだけ、そうしておいてくれると便利というだけです。使ったり使わなかったりすればいいもの。

天井の照明を外して、今使っているのは、シェードのついた小さな対のテーブルランプ。布のシェードがオフホワイトのものです。脚は焦茶で木製。高さが30センチないもの。

それらを長く使っています。そんなつもりもないままに購入し、気づいたら20年以上使っています。一脚、1000円くらいだったかと思います。本来は3000円くらいだったかな? 大手の小売商社が開催した在庫処分セールでした。シェードと脚を自由に組合せできて、ベッドヘッドの両脇に置いたらカッコいいかも、試しにやってみたい! 試しに1000円×2個ならいいじゃん!、みたいなノリで買ったまま。ずっと使っているやつです。デザイナーブランドの照明に買い替える機会はいっぱいあったはずなのに不思議です。シンプルで、温かみがあって、どんな空間にも馴染みやすく、全体的に劣化しないというのが、長く使っている理由かもしれません。書いてて思いましたが、お嫁さんナンバーワンみたいな条件ですね。

そういうものは、好きって意識しないまま側にあるのかもしれないです。わざわざ、あえて好きだからと境目を意識することなく、するーっと生活の中に入り込んでいて、捨てられないとか踏ん張らなくても、そこに居る感じです。あ、なんだか理想的な相棒に見えてきました。電気が灯ると、嫌な気分がスッと抜けていくんです。「おかえり」みたいな優しさがあって居心地がいい空間になります。こういうのを、天井からの明かりには感じることができないというのが、疲れの原因でしょうか。

それで、引っ越しするなら「南向きの高台に住む」という点だけは決めておいて、まだその予定はないので、天井の照明を変えることにしました。


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