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BOOK CAFE ONAGAWA~前編

2022年1月29日に開催されたBOOK CAFE ONAGAWAのオープニングイベントに参加した記録を4編にまとめました。

前編:女川へ行くまで(ほぼ私の個人的な記録です)
中編:オープン記念トーク・昼食・石巻グルメ
後編:BOOK CAFE ONAGAWA・おみやげ
番外編:『語り部』による女川ツアー・女川の復興について
(時間をかけてきちんと調べた上で執筆したいと考え、番外編として別途公開する予定です)

以上の内容を日を分けて順次お届けしていきます。


女川へ行きたい!

2022年1月2日。年末年始にかけての唯一の休日。朝からVoicyを聴く…。いや、その日は『聞いて』いたと思う。

書籍要約サービスを提供するフライヤーにてアドバイザー兼エバンジェリストを務める、荒木博行さんが毎日配信されている『荒木博行のbook cafe』が耳に流れてくる。前日の配信をまだ聴いていなかったので、まずは1月1日分から。

「!」
リアルのbook cafeができる?すごい!
続けて1月2日の配信も聴く。

「!」
しかも大好きな田中慶子さんとなつみっくすさんが1月29日の午前中に行なわれるリアルbook cafeのオープニングイベントに参加される?

行きたい!!!

(※これは私の大きな勘違いです)

…こんな聞き違いから私の女川行きの計画が始まったのだ。

「行きたいと思っているんだけど」と夫に言うと、
夫「おお。行ったらええやん」
私「でも2つ問題があって、金曜日出発になるから子どものことが気になることと、29日当日のバレーボールの練習試合の参加人数が少ないのに休むことに抵抗があること。これらがクリアにならないと無理だなぁ」
夫「俺、金曜日休めるで」

あとは私が決めるだけ。2日考えて、決心した。
「行こう!」

私の誕生日は1月なので、夫が航空券をプレゼントしてくれると言う。ちょうどPeachで初売りセールが行なわれていて、税金や諸々の手数料を入れても大阪⇔仙台が約¥11000と超格安。キャンセルや変更はできないが、私の決心を揺るがせないためにはむしろ好都合だ。

続いてホテルの予約。女川よりも石巻の方が飲食店が多くあり、前日を楽しむためには石巻泊にする方が良いのでは、という夫のアドバイスで、石巻駅から徒歩5分の立地のホテルをおさえた。

準備万端でその日が来るのを待っていたが、だんだんと世の中の情勢が怪しくなってきた。オミクロン株の流行だ。イベントの中止もあり得るし、その頃には私は1月2日のVoicyを聴きなおし、自分の勘違いに気付いていた。だが一方で、田中慶子さんは当日女川へ行く予定にされているという、自分の勘違いが事実になったようでなんとも奇跡的な情報も手に入れていた。

「これは当日までわからないな。でも、キャンセルができない航空券だし、BOOK CAFE ONAGAWAへは行くことができる。いずれにしても女川へは行こう!」


いよいよ女川入り~女川駅はICカード非対応

前泊の石巻でのことは中編に記述するとして、さあ、イベント当日。5時台に早起きしたのに、イベントが終わってから帰路につくまでをどのようなタイムスケジュールで過ごそうかとパジャマのまま呑気にゆっくりと調べていた。

BOOK CAFE ONAGAWAが入っている『シーパルピア女川ハマテラス』のオープンは朝10時。イベントも同時刻に始まるとして、9:30には女川駅に着いておきたい。石巻から女川までは電車で約30分なので、9時前の電車に乗ればいい。だいたいのスケジュールは決まったので、電車の時刻を調べる。

「!」
石巻発女川行の電車は、8:01発の次は9:33発しかない。現在時刻7:55…。まだパジャマ姿の私は8:01の電車には絶対に乗れない。じゃあ9:59着か…。仕方がない。そうだよね、地方なんだから電車の本数は少なくて当たり前。しかも今日は土曜日で休日ダイヤ。昨晩のうちに調べておくべきだった…。

さて、石巻駅のホームで電車を待っていると、リュックを背負った男性が少し離れたところで同じく電車を待ちながら、天の部分から大量の付箋をはみ出させた本を読んでいる。

荒木マスターが先日出されたばかりのご著書!この方もイベントへ行かれるんだな、と安心した。他にもお仲間だと思われる女性を2人発見。

さて、動き出した電車の中でVoicyのリスナー仲間の方とTwitterのDMでやりとりしていると、「あなたが女川へ向かっていることを伝えておいた方がいいよ」とのこと。それもそうだな、と思い、田中慶子さんへDMを送る。

女川駅に着くと、自動改札がないためICカードで入場した乗客は運賃を現金で支払う必要があるらしく、駅員室の窓口にはちょっとした行列ができていた。私の番が来て支払うと支払い証明のようなものを渡され、これを持って乗車駅へ行き、ICカードの入場記録を消去してもらうようにと言われた。私はたまたま帰りに乗車駅である石巻駅に立ち寄るつもりだったのでちゃんと消去してもらえたが、皆が必ずしも乗車駅へ戻るとは限らないのに…という疑問が残った。今改めて考えてみると、恐らくではあるが、乗車駅ではなくてもICカード対応の自動改札を設置された駅では処理が可能なのだと思われる。

そのような事情から、電車を利用してBOOK CAFE ONAGAWAへこれから行かれる方は、乗車駅では券売機にて現金で切符を購入して女川駅へ向かわれることをおすすめします。そして帰りも同様ですが、券売機は1台しかありませんので電車の発車時間前には行列ができます。時間に余裕を持って駅へ向かってください。もしくは、駅に着いた時に帰りの切符を購入しておくのも良いかもしれません。

by やぐちようだい

さて、窓口の行列に並んでいる時、改札の外に荒木マスターらしき方がいらっしゃるように見えた。後でわかったのだが、その隣にいらっしゃったフライヤーの久保さんと一緒に、石巻駅のホームで見た女性2人を迎えに来られていたのだ。

窓口で精算が終わり、目指すはBOOK CAFE ONAGAWA。でも、慶子さんはDM未読だし、場所はわからないし、さっきのリュックの男性は見失ったし…荒木マスターらしき方に付いて行こうかな、と4人の横を通り過ぎながらマスターをチラ見して、「いや、この方はマスターではないのかも」と思ってしまった。その証拠に、4人は駅を出てすぐにある”Camass”と白い壁面に黒字でペイントされたトレーラーハウスの施設に入って行くではないか。何度でも言う。目指すはBOOK CAFE ONAGAWA。”Camass”は私の目的地ではない。

と、”Camass”を通り過ぎようとした時にスマホがDM受信の通知をしてきた。慶子さんだ。

「どこ?今からイベントが始まるよ。駅を出てすぐのカマスってところだよ」

あの時”Camass”から出て私を迎えに来てくれた方は、古塚さんだったか…。自分の思い込みの強さに辟易とし動揺していて、よく覚えていない。

女川フューチャーセンターCamass

Camass(カマス)は、女川弁の「かます=かき混ぜる」と英単語の「Mass=たくさんの・大勢で」の二つを組み合わせたネーミング。「女川でみんなのつながりを作る場所として愛されるように」という想いを込めて決定されました。

女川フューチャーセンターCamass公式HPより抜粋




~あとがき~
勘違いするわ、のんびりしてるわ、きちんと情報収集しないわ…そして長文…
助走付きの飛び蹴りをあちこちから食らいそうですが、多くの人に助けられて一応結果オーライとなっていますので、ご容赦ください。では、次回をお楽しみに(^_-)-☆


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