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Salesforceの学習方法

前回のnoteではSalesforceの学習がなぜ難しいのか?を書きました。
それを踏まえて、学習スタイル、学習に使えるチャネル(情報ソース)など具体的な話に触れていきます。

本noteは2024年4月30日発売の著書「成果を生み出すためのSalesforce運用ガイド」の第4章についての事前解説記事を兼ねています。
その他の解説記事は以下のマガジンにまとめてあります。 


改めて書籍構成

第一部 Salesforceを学ぶ
-第1章 Salesforceをとらえ直す
-第2章 Salesforce学習の課題
-第3章 Salesforceの学び方←こちら

(そもそも)第一部の狙い

第一部はSalesforceそのものの学び方について考えるものです。
詳しくはこちらのnoteにて狙いを記載しています。

https://note.com/yonyon_saeki/n/n17632a03ad94

第3章"Salesforce の学び方"

以下の節で構成されています。

3-1 学習のマインドセット〜不完全である勇気〜
3-2 Salesforce学習に効く4ステップ
3-3 3段階の学習フェーズと学習テーマ
3-4 学習に使う情報源と使い分け
3-5 おすすめの初期学習法

本章でお伝えしたかった主要な事柄

ひとことで言えば、"練習してから試合、ではなく、試合をしながら練習する"ことを意識する必要があるということです。

英語を完璧にしてから留学/転職する、というのが難しいのと似ていますね。
最低限の下積み、継続的な基礎学習と共に、未熟な中でも走る必要がでてくるので、その都度武器を拾ったり、有識者を巻き込み・伴走してもらいしのぐような戦い方が必要です。

個人の学習においては、公式・非公式のチャネルも情報もとにかく多く、情報の洪水に溺れる人が多くいますので、情報源を整理することで、学習の段階に応じて適切なチャネルに触れることを推奨しています。

また、不十分な自身の経験や知識を補完するために個人技を高めること以上に他者の支援や情報を身につけることを重視しています。
世の中の情報のうち、自分に必要なものを適宜吸着させる必要があります。そのために、「知る・わかる・できる」だけでなくコミュニティや社内チャット、SNS発信に代表される"分かち合う"活動によって網を広げるスタイルを推奨しています。

本書の中では、抽象論だけではなく、著者おすすめのDay1〜3ヶ月目くらいの学習の立ち上げ方法も紹介しました。


ニーズと合ってない情報ソース・チャネルを頼ると"やりづらさ"を感じがち
量・質ともに素晴らしい情報を活かすには"情報の選択"がとても重要


主なキーワード・図表紹介


"不完全である勇気"
元はアドラー心理学におけるフレーズです。
Salesforce管理者は多くの困難な局面に、社内でただ一人、または少数の仲間で向き合う場面が多くあります。難局に向き合うためには"勇気"が必要な訳です。
壁を作ったりポジショントークをしたり内向きな作業や学習に逃げ込むことももちろんできますが、会社にも管理者のかたのキャリアにとってもあまりいいことではないです。
アドラーが残した3つの勇気という枠組みを紹介しています。
新任の方、後輩の方に渡してあげて欲しい言葉でもあり、苦しんでいる最中のみなさんにも送りたい言葉として掲載しました。(とはいえ無理が続いたら堂々と逃げてください)


学習の4ステップ
分かち合う、は人見知りの方にとってハードルが高いとは思います。私自身も実はそうです。
ただ、社内とか、クローズドなオンラインコミュニティの中とか、匿名でのSNSとか、出来る範囲で良いので外と繋がっておくのが重要なのは間違いありません。
自分でキャッチアップできる事ばかりではないのです。


主な学習用の情報源の扱い

オフラインの勉強会やイベントはありますが、現実的には多くの方にとってオンラインでの学びが中心になるでしょう。
一方で、公式のHelpやTrailheadには独特のハードルがあり、初手として不向きであったりします。(正確な情報源としてや学習の積み上げの観点では素晴らしいものです)

従来は、ざっと知るための情報は非公式のブログに頼ることが多かったのですが、現在は公式のサクセスナビが提供されており、図の左上から右下に向かってスムーズに学習を深めることがしやすくなっています。

"左上から右下へ"を、学習したいテーマと目指すレベル感に応じて適度な進度で反復するようなイメージを持つと良いでしょう。
なんでもかんでもTrailheadで"できる"レベルにする必要はありませんし、"知る"レベルで留めておくことで広く把握しておくのも重要なバランス感覚です。

本noteでは具体の初期学習まで掲載できませんが、本書の方では立ち上がり学習法を例として紹介しています。みなさんのお気に入りの学習法と合わせて、新任の方を受け入れる際にも参考にしていただければと思います。

次回

次回は第二部"現状の会社とビジネスについて考える"に入っていきます。
4章:Salesforce の標準的なモデルを おさえる
5章:会社のビジネスモデルとSalesforceの適応を考える
という二つの章を扱います。

書籍情報

「成果を生み出すためのSalesforce運用ガイド」
2024年4月30日発売(技術評論社)

https://amzn.asia/d/7XseCbS (2024年3月11日より予約受付開始済みです)

おすすめは紙書籍(編集の都合上、左右ページにまたがる図表があるため)ですが、Kindle版の予約購入も開始されました。購入時にご希望の媒体をお間違えないように注意くださいませ。

#Salesforce本
#Salesforceの青本

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