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【本】おばけと友だちになりたいんだ

子どもが小さいころ
何回もよんだ絵本をつくった
せなけいこさんの話

『ねないこはわたし』せなけいこ 文藝春秋


表紙を開いてまずビックリ

ためになると思って
描いたわけじゃない。
しつけの本でもない。

おばけになって
飛んで行きたかったのは
わたしなの。

『ねないこはわたし』せなけいこ

という文章が目に飛びこむ

ねなくて困って
おばけに連れていかれるから
はやく寝なくちゃって思う
そんな本だと思っていたのに

おばけになって飛んで行きたい話だった

この本にはそんな作者の本当の気持ちが
たくさん書かれていて
いつも読んでいた絵本を
また違う意味で読むことができそうと
ワクワクしてくる

絵を描くときのウラ話や
作者の子どもの頃の話
子どもたちとの話

どの話を読んでも
絵を描くことと
本が大すきという
作者の気持ちが溢れている

おばけ=こわい
じゃなくて
おばけ=友だち
という気持ちと一緒に

子どもだった自分の気持ち
自分の子どもの気持ち
どの気持ちも大切に扱って
絵本にしていることがわかる

「絵を描いて生きていく」という
作者の強い意志も感じられて
自分の意思を貫いていて
人としての魅力あふれる部分が
私に勇気を与えてくれた

せなけいこさんの
すてきな絵もたくさん載っていて
元気になれる本だ


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