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明日、突然この街に隕石が降ってきても後悔しないように。

わたしのスマホには「たからもの」というメモファイルがあります。かけられて嬉しかった言葉を書き残したテキストファイルです。その言葉がどれだけ嬉しくて、力になっても、何かに追われたり時が経つと、その言葉を忘れてしまう。あんなに嬉しくて、勇気付けられた言葉なのに忘れてしまうのは嫌だなと思って、密やかに書き貯められた、「言葉の宝箱」です。

何かの折にもらった言葉が、驚くほど自分に力を与えてくれたりする。本人がどのぐらいの思いをかけてそれを発言したかはその時々で、発言した当人としては何のことなしに言ったけれども、相手を心の底から勇気付けていたりする。そんな宝物がわたしは本当に大事だなと思う。その時に言ったどんな言葉が相手の何になるかわからないから、少なくとも自分の発する言葉はひとつひとつ、正直でいたいと思う。そして、この人大げさだなとか思われても良いし、何を突然とか思われても良いから、とにかく良いと思ったことは口に出して伝えようと思って生きています。

人はいつどんな理由で出会えなくなるかわからないですからね。昨日まで元気に話をして一緒に仕事していたおじいちゃんが今日突然亡くなるかもしれない。ええ、わたしの身に起こったことのあることです。大体後悔をせずに生きてきたわたしが、初めて後悔をした時でした。もっとちゃんと仕事したらよかったとか、伝えたかった感謝の気持ちがいっぱいあったのにとか。

その時から、わたしは常に自分に言い聞かせています。明日、突然この街に隕石が降ってきても後悔しないように。1時間後に世界が滅んでも思い残すことがないように。どれだけ尽くしたって、後から何かに気づいて悔やんだりするんでしょうけど、それでも今の自分にできる最大限のことはしようって。

自分の言葉が、誰かの「たからもの」になったら良いなというのは高望みと知りつつ、まず食べてもらわないとお気に召すかわかりませんから、わたしにできることは、ただ、今の自分がその人にできると思う最高のプレゼントを考えて送り続けるだけ。わたしが好きにやってることだから、相手が受け取ってくれなくてもとりあえず良い(なるべく、相手にとって良い形になったら良いなって思うけど、わたしはその人そのものにはなれないから)。ただ、あんまり迷惑だったら言ってねって。

そして、みなさんいつも「たからもの」をありがとう。心からの感謝を込めて。

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