「特別である」ことは特別ではないのかも

「かけがえのないあなたが好き」
「あなたは特別だから」

僕は人を好きになった時にそう思ってきました。
まして、恋愛感情を抱いた人、恋人ならなおさら。

「自分にはこの人しかいない、失いたくない。」

恋するたびにそう思うんです。
でも、その恋が実らなかったり、別れがきてしまったり。

そうしてまた違う人を好きになる。

「これって変じゃない?不誠実じゃない?」

昔はその人しかいないと思っていたのに、時が経てば想いびとは変わる。

昔好きだった人を裏切って、昔の自分すらも裏切ってるような気持ちになります。

順ぐり順ぐり考えるうちに、最近少し考え方が変わりました。

確かに誰かを特別だと思う気持ち、かけがえのない存在だと思う気持ち、それは偽りではなかった。ただ、「特別である」ことは特別なことじゃない。最近そんな気がしています。

「あなたが特別だから好き」なのではなく
「あなたがあなただから好き」なんです。

あなたは特別。でも、あなたが特別であることと同じくらい特別な誰かも、きっと僕の人生には現れていいはず。
それは、あなたが特別であることを全く邪魔しない。

そんな気持ちでこれからも誰かを好きになっていきたい。