岩田健太郎『「感染症パニック」を防げ! リスク・コミュニケーション入門』を読む

米光勉強会、秋田麻早子『絵を見る技術 名画の構造を読み解く』勉強会がもうすぐ読み終わります。

次は、岩田健太郎『「感染症パニック」を防げ! リスク・コミュニケーション入門』を読んでいきます。
2001年アメリカで、9.11の飛行機テロの後に起きた「炭疽菌によるバイオテロ」対策や、2003年北京の「SARS」対策、2009年の神戸市で見つかった「新型インフルエンザ」症例の対策などに関わってきた著者が、感染症とリスク・コミュニケーションについて書いた本。手軽で、とても読みやすい本です。 

「はじめに」で、以下のような問題提議が行われます。
感染症の実被害以上に問題となる「パニック」と対峙するために、どう「コミュニケーション」を扱うか。恐れ過ぎても、楽観的過ぎてもいけない。「どのくらい恐れる」のが適切か。専門家は「どのくらい恐れろ」とメッセージすべきなのか。

「正しく恐れましょう」に近いことを言っているようにも読める問題提議なのですが、「正しく恐れる」というフレーズを使わずに述べ、さらに、こうも書いているのです。

「恐れ」は主観です。主観に「正しい主観」とか「間違った主観」とかは存在するのでしょうか。

主観なので「正しく」ということがありえるのか。「正しく恐れましょう」という掛け声は有効なのか、という視点があるのが、信頼できるところだよなー、と思います。→以前書いた記事「「正しく怖がる」の無理さとマッチポンプ


感染症を実例としたコミュニケーションの本として、読んでいきます。

米光勉強会:「岩田健太郎『「感染症パニック」を防げ! リスク・コミュニケーション入門』を読む」は、3月20日から、第1章7項目+第2章を8項目と捉えて、2日で2項目ペースで8日間で進めていきます。



光文社のnoteに「はじめに」が全文公開されています。

岩田健太郎『HEATAPP!~たった5日で臨床の“質問力"が飛躍的に向上する、すごいレクチャー~』 もとてもおもしろくて、いい本だったので、それも補足本として取り入れながら進めていきますので、余力がある人は、こちらの本もぜひ。

岩波「科学」の2011年7月号から2012年6月号、とくに2012の1月号「リスクの語られ方」特集は、リスク・コミュニケーションについて考えるときにとても興味深いので、こちらもオススメ。


米光勉強会で、読み終わった本のまとめも、表現道場マガジンにあげていきたいと思っているので、待たれよー。

以下、米光勉強会で読む本を選定中の書き込み。

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ゲーム作家、ライター、デジタルハリウッド大学教授 代表作「ぷよぷよ」「バロック」「トレジャーハンターG」「はぁって言うゲーム」「はっきよいゲーム」「走るメロスたち」「ワンちゃんじゃんけん」 https://twitter.com/yonemitsu

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