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ナス 198円~お得ですか?それとも?~

チラシを見ながら1円でも安いスーパーへ💨

💨
主婦の皆さんの情報合戦です。

気合いの入った方は1円でも安ければと隣町のスーパーまで汗吹き出しながら自転車で通います。

塵も積もれば山となる


ん?

でも、ちょいと待ってください。

ナス 198円

何本で?

1本:198円
10本:198円
全く違いますよね。
こーゆーの普通に本数や大きさに対していくらなのか?って判断材料にして買うか買わないか決めてますよね?

なんで?

今までの『相場』を知ってるからですよね。

生まれて初めてナスを見た人が「1本500円」と言われてもそもそもの価値がわからないから「そうなのね」と思ってしまってもおかしくはありません。

でも、多くの人はナスが何本でいくらくらいなのか経験則でわかってるから安いのか高いのか判断がつくわけです。

雨も「本日50mlの雨が降りました」と言われてもそもそも例年この時期に何mlの雨が降っているのかわからなければそれが多いのか少ないのかわかりません。

それが【統計】と言われる分野です。

「観測史上最多」とか言われるのは長年の観測の積み重ねから「今回はどうなんだ?」と比較した答えの1つなわけです。

さて、ではこの1年半ほど騒がれてる何ちゃらウイルスはどうなのでしょう?

2019年まで世界的な風邪のスクリーニングって行われていませんでした。
唯一(?)山形県の衛生研究所が小児科医に依頼して2001年~2019年間の10年間、既存の何ちゃらウイルスのスクリーニングをしていました。
 【山形県衛生研究所調査】

15才以下の母集団での集計。

これ全年齢の全数報告にして、日々感染者発表をしていたらどのような集計値になっていたのでしょうね?
今までこんなに世界規模で大々的に調べた事がなかったわけですから多いのか少ないのか判断する基準がそもそもないのです。


5と7どっちが大きい?

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それは7の方が大きいに決まってます。バカにしてるのか?って話ですよね。

ところが、こちらはどうでしょう?

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離れて見ると実は7分の5と13分の7でした。
こうなると答えは違ってきます。

日本の報道やそれを受け取る視聴者に致命的にかけているのが「分母」です。
どれだけの母数に対して〇〇〇〇人なのか?
何人の陽性者に対して重症や死亡が何人なのか?
世界の国々の数字を比べる時に人口比揃えてるのか?

分母を揃えないと比較は出来ません。


算数でも「通分」という概念を習いましたよね。

都内で7月中に何ちゃらウイルス陽性で亡くなった方(死後に検査で陽性となった事案は除く)は7/30日現在39名。

インフルエンザ関連死とされるのが厚労省発表だと国内で毎年約10,000名。つまりひと月あたり833名。
東京の人口は日本全体の約10%なので単純に比率計算すると都内でひと月に約83名がインフル関連で亡くなってることになります。

また年間3万人亡くなっている肺炎球菌だと同じ計算で都内でひと月に約250人がなくなっていることになります。
リスクとして大きいのは.....??

比率や比較と言うものが出来ないと言うのはもはや義務教育の崩壊だと思いますよ?

日々のお買い物に関しては「あっちのスーパーの方が安い!」「あそこは同じ値段で数が多いけど小振りなのよね」「値段同じだけど容量減ったわよね。実質値上げじゃいのよ!」などなど実にきちんと比較検討出来てるのに....。

1点にしか視点がいかないのは、
「ナス1本198円!安いよ!お買い得だよ!」
との声掛けに
「そうなの!?じゃ買わなきゃ!」
と疑いもせず小銭を取り出してしまう事となんら変わりません。

難しい計算なんてしなくても算数でわかること沢山あります。
物事なんでもかんでも鵜呑みにせず、面倒でもちゃんと自分で算数してみるとちゃんとした全容が見えてくるかもしれませんよ。

ナス大好きです💕




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