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木の話15 借景

借景という言葉があります。日本人は山や樹木など外にあるものまで自分の家の景色として取り込んできました。

この借景という言葉、みなさんすぐに理解できました?子どものころ、私はこの借景という意味わかりませんでした。

だって、わざわざそんなこといわなくても、外の景色と自分の庭が繋がっていい感じになる、というのはそんなに特別なことではないように思えたからです。

でも、それがじつはとても特別なことだというのは西洋の文化を見て思いました。

西洋では自然は乗り越えるべきものなんですね。西洋の石の建物をみると、自然をシャットアウトして自然を克服する感じがします。

西洋は自然を人にとって乗り越えるべきものと考え、日本は人は自然の一部であると考えているかなぁ…と思います。

人と自然との境界がとてもなだらか。
このような気質から日本人は木の家が好きなんでしょうね。

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