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「あがのあねさま」コメンタリー(特別編)

 本編はこちら。本編とともにお楽しみいただきたく。よろしく!

 スペシャルコメンタリーも今回であと残すは1話。もうしばらくお付き合いのほどを。

特別編

 ログイン認証について考える能代さん。自分が自分であることを疑われる不愉快というののはある気がします。
 矢矧といっしょにこの日はメタバースのパトロール訓練です。能代さんはメタバース使った調査作戦が得意だけど、矢矧さんも出来た方がいいですからね。でもメタバースの中にも格差社会が広がってて、ログインした途端に物乞いメッセージがバンバン届いてしまいます。うわあ、やだなあこのメタバース。
 そこで能代さんが不自然な重課金した子供を発見します。追跡する矢矧さん。でも「まてまてー」って言うことないよね……。でも能代さん、.サクッとあっという間にその不自然に絡むIDと個人情報を手に入れてしまいます。
 そして案の定、それが問題になって司令にお説教されるはめに。仕方ないです。個人情報の扱いは軽くは行かない。能代さんもわかってるはずなんだけどね……彼女、思い込むとやり過ぎちゃうんですね。
 司令もお説教なんかしたくなさそうです。そりゃ楽しいことではないからねえ。とはいえどうしたものか。うまく裁かないと大事に発展しかねない。
 そこで突然、阿賀野さんが厳しいことを言い出します。妹の能代にお説教して、その上で処分として執務停止を言い渡しちゃう。みんなボーゼンとします。なに言ってんの?と。実の妹を処分するなんて。でも司令がすぐにその真意に気づきます。まあ、処分してしまえばその処分にさらに処分ってしないもんだし、それに執務停止っていったって……阿賀野さんたち、そもそも執務と休憩ってそんなはっきり分かれてないもんね。というかロボットの休暇ってけっこうマンガとかアニメであるけど、休暇いらないからロボット使ってるのではという疑問も、ロボット休ませるのは休暇じゃないよね……とさらりと彼女たちが人格持ったロボットという矛盾した存在であることを突いて、阿賀野さんは能代さんに調査を続けさせることにしたのです。司令もそれに合意してるけど、二人とも悪だなあ……。
 でも能代さんも気になってることなので、ぶうぶうと不平を言いながら調査していきます。阿賀野さんもこっそり鳩型ドローンを使って新発田の街を捜索しています。この時代、ドローンの活用は常識ですからね。それもこの時代だとドローン同士の戦闘もあり得るでしょう。
 でも疑惑の行方不明の子供たち、親からの捜索願も出てない。なんでまた。どうにも想像が付かない。なんでだろう。親子の情がなくなったのか。
 そんなところにラフなセーター姿で里村総理登場。何やってるんですか……。総理って激務なのに。でも激務を縫ってたびたび自分の選挙区に戻ってるみたいです。まあもともと阿賀北に押しつけられたSDGs実証実験未来都市で裏金がどーのこーのと揶揄されていやになってるんでしょうね。人の嫉妬ってのは恐ろしいのです。でも里村総理、ガチで貧乏総理なんでしょうね。閣僚の資産公開って今制度あるけどあれほんと抜け道だらけで意味ないんですけど、里村総理は本当にお金ない人。でもそうなると買収されかねなくて危険なんですけどね。資産があんまりにもない政治家って、嘘ついてるか買収されかねないかでどうかと思うんですが、彼は新発田の名家の出だから、まったくのすかんぴんではないでしょう。家族名義にしてたり現金で持ってたりするのかも。
 そして総理、阿賀野とともにあっさり気づきます。そう、企業を装って子供たちの脳を暗号通貨のマイニングに使ってしまう組織。エグいけど法的に捕まえられない。形は整ってるんで、役所の基準的にはなんと「ホワイト企業」になってしまう……。
 それに能代さんが声を上げます。冗談じゃない、と。こういう正義感って能代さんのいいとこだよね。もうちょっと自重してくれれば更にいいんだろうけど。能代さん「誰も困ってない」とかそういうの大嫌いなんです。
 でもそうやってる組織がずっと上手くいく訳がない。天網恢々疎にして漏らさず。メタウイルスの集団感染が起きて、首謀者が慌てて逃げ出します。すぐに追跡に向かう阿賀野三姉妹。能代さんの執務停止どころじゃなくなります。
 ここから追撃戦なんですが、首謀者たちも考えてます。通信に障害を起こして、追跡する三姉妹の連携を妨害します。それでも港と空港を押さえようとしますが、空港に行った能代さん、そこで空港から飛行機と思ってたところ、なんと空港に乗り入れてる上越新幹線のこと失念してた!
 でもここでテツの矢矧さんがまさかの活躍。鉄道、それも在来線寝台列車での脱出の可能性に気づきます。というかほんと矢矧さん、寝台列車乗りたいのか。でもその寝台列車、乗るとなんと総理も、そしていつものエビコー鉄研のみんなも乗ってる!!
 そんな寝台列車、夜の捕り物向けて走り出します。何やってんの……。

 趣味に走った特別編。キャラが出来るとこんな感じでいろいろ遊べるんです。楽しかったなあ。物語を書く醍醐味はこういうのもあります。

 本編はこちら。よろしく。

 文フリ準備頑張ってます。なんとかここでDX版「あがのあねさま」披露したいところ。電子版だけだったら楽なんですけどね、紙本は所有感が凄いので作りたくなるですよ。本づくりってほんと楽しいですからね。


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