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「あがのあねさま」コメンタリー(7話)

 本編はこちら。本編とともにお楽しみいただきたく。よろしく!

 とうとう2030年、ゴールの年を迎えちゃった阿賀野三姉妹。振り袖を着て正月を迎えます。ほんとのんきだなあ……。新発田のお雑煮を喜ぶみんな。これ私も阿賀北ノベルジャムの景品でレトルトのお雑煮をいただいて食べました。ンまかった……。レトルトでなかったらもっとおいしいんでしょうね。敬和学園大学の図書室で見た本に素晴らしくおいしそうなこのお雑煮の写真があったので使いたかったけどそうはいかず。でも書きながらそのお雑煮をいただいている三姉妹の図を想像してました。
 ほんと平和なお正月。でもSDGsのゴール、ぜんぜん達成してないよ? いいの? 処分されちゃうよ?

 そこに停電。また? と反応する能代さん。そりゃそうだよね、こんなのばっかりだもんね。でも現代戦はインフラ、とくに通信と電力を狙うのがセオリーなので、仕方の無いところ。というかまた戦いが始まってしまうのです。正月なのに。なんてメーワクな。台無しだよと嘆きながら着替えて、停電の復旧のために変電所に向かっていく矢矧さん。それを見送ったあと、新発田城址に置かれたブルーシートをかぶった何か。什器みたいだけどもちろんこんな雪の季節に重機で工事なんかしないのです。そう、これが最後の大ボス、MLMT、大型多客多砲塔戦車。マンガ・アップルシードなんかに出てくる巨大ロボットです。これが大ボス。ひいいい。新発田の街が……! しかも正月に! でも悪い奴に正月も何も無いんですよ。ほんとやだなあ。まあだから悪い奴なんですけどね。そりゃそうだ。

 でもそれに対抗する阿賀野3姉妹、その強力な火力で圧倒して無双できても多脚戦車の砲撃を簡単には押さえ込めない。まして突然のことで人々の避難も間に合わない。後手に回ってまさに最悪……! この攻撃の流れ弾で新発田の民家の正月飾りが台無しになってるのを見て悲痛になる能代さん。そりゃそうだ。
 ウクライナでもわかったけど、これまで中東とかでも戦争はあった。でも文化圏が近くなるとその悲痛さはより強くなるのは仕方ないのです。それが文化というものですから。残念ながらそこで我々は命に重さと軽さを付けてしまう。命はみな尊いはずなのに。言えることは、それでも救えるなら救えるだけ目一杯救おうとするしかない。命の現場ではそんな違いや選別と行ったものは何の意味も無い。助けられれば助ける。でも圧倒的に助けられないのが常。それが非力な普通の人間というもの。だから人間は謙虚でなくてはならないのです。

 そんな中犯人が語り出しますが、それを黙って聞いちゃう能代さん。そりゃそうだ、現実にこんな饒舌に語ってくれる犯人ばっかりなら解決しやすいもんね。ひどいっ。ところがそこにやってきた装甲列車が圧倒! しかもその旗は5つの桜、総理大臣座乗の旗。遅かったけど解決できたか!

 と思ったらまさかの夢オチ? でも目覚めると総理はやっぱり来ています。敬礼する三姉妹。総理の語る中、帆坂さんもやってきます。そう、この二人がいたから阿賀北実験都市が建設された。全ての始まりは高校時代、新発田の街の書店で待ち合わせていたこの二人から始まったのです。絵に描いたようなアオハルしてた二人。そんなの存在しないと思うかもしれませんが、やってみるとやれるもんですよ。だって私の高校時代もそんな感じでしたから。なんでも断定はしない方がいいものです。

 そんななか、二人の過去の話をしながら、ここまでの話のみんなが集まってきます。まさに大団円。こういう話書いたらやっぱり最後はこうしたくなりますもんね。妙高さん姉弟すらやってきます。みんなでこたつにあつまって暖まる。お正月らしい風景が展開されます。

 そして、総理が帰ります。でも帰るのに乗る乗り物は……あれっ? あれは全部夢じゃ無かったの! というところで終わります。

 これで「あがのあねさま」本編7話は終わりました。と・こ・ろ・が。このあと番外として私の取材旅行記が追加されるのです。これ、レギュレーションとは関係ないのですが、まあ販促のおまけとして入れ込みました。楽しい取材旅行だったのでいろいろ書きました。鴨鍋はおいしかったしレンタカー「ヴンダー」も大活躍でした。という話をしたんですが、なんとそのあと、特別編を2篇、noteで公開しちゃうんです。これも販促作戦だったんですけどね、もともとそういう展開しやすい話として設計していたのでその通りでした。

 で、その特別編もコメンタリー書くかなあ…。そこまでやることないよね、と思いもしますが、今しばらく考えさせていただきたく。

 本編はこちら。よろしく。

 文フリなんですけどね、この今作ってるDX版「あがのあねさま」を間に合わせられるか……BCCKSで製本して仕上がり持って行くには時間かかるので5月15日が絶対〆切なんですよね。そこまで今年は鉄道模型の作業あったりバイトがドバドバあったりで大丈夫かなあ、と。

 まあ、なんとかがんばります。東京流通センターで、ぼくと握手!

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