私のためのラブソング
みなさんは自分のために書かれたラブソングがあるだろうか?
(先にネタバレすると今日はオタク回である)
主人公の心模様が難しすぎる問題
とあるラブソングの話。
初めて聞いた時からちょっと違和感があった。
と始まるのだが、こういう時って、
「今からラブソング歌うぜ」とか、「ずっと”キミ”にラブソングを歌いたいぜ」で始まるのが常套句では?
他のラブソングは歌いたくないよ、と?
もう二度と他の人と恋人にならないよ=ずっと”キミ”だけを想い続けるよ、みたいな逆説的な表現???
(英語圏では普通の言い回しだったらぜひおしえてほしい)
で、さらに歌詞はこう続く
主人公が辛そうだと言うことはわかる。
そんな辛い中から救ってくれたのが”キミ”という歌だと解釈を試みる。
その割には、前に進んでもまた見失っているのである。
”キミ”に出会うまでよほどの苦労があったのだろうか。
さらに歌詞はこう続く。
「また一人でキミを想うよ」とは、まるで片想いのように聞こえる。
少なくともすぐそばで慰めてくれるようなパートナーではないのだろう。
ふむ…
まあ、こういうラブソングもあるよね。
そして、サビで愛を歌ったかと思えば、2番でこう続く
ん?????
変われないんだね?すがれないんだね????
つまり、別れた????
でもキミの事がまだ好きなんだよね???
別れた後もキミの事が好きという歌詞ともとれる。
でもサビでは再び一途に愛をうたってる…
難しすぎる…
10年越しの答え合わせ
私は赤西仁が好きだ。
KAT-TUNがデビューする直前くらいからずっとファンなので、かれこれ18年は追い続けている。
先に紹介したLOVESONGは、赤西仁がジャニーズ事務所時代に唯一だしたソロアルバムに収録されている1曲だ。
この話をすると絶対聞かれる
「まだ活動してるの?」「海外に行ったんじゃないの?」
海外で生活していた時期も長くあったが、日本のファンにむけてちゃんと活動している。
この映像は、去年の7月に行われたライブのダイジェスト。
事務所から独立し、個人活動を始めてからまる10年。
ビール(ペンライト)を持って、みんなでお祝いしている。
この10年記念ライブで、彼がファンに初めて告白したことがある。
このLOVE SONGはファンに向けて書いた曲だと
そこで長年の謎がとけた。
この曲は、登場人物が男と女の1対1の物語であると思い込んでたからずっと引っかかっていたのだ。
これは、世間と彼とファンを描いた物語なのだ。
主人公視点だからわからなかった。(叙述トリックか、、、)
自由に歩いてたつもりなのに結局事務所の引いたレールだった、という意味だろうか
ここでやっとわかる。
すがる相手は恋人ではなく「世間」を指していたのだ。
確かに、彼は昔から権力や世間に媚びる人ではない。
KAT-TUN脱退、突然の結婚発表など、本当は彼が世間に伝えたことはたくさんあったに違いない。
それを今さら世間に訴えることは、彼の性格上出来なかったのだろう。
パブリックイメージとは相反して、彼はどこまでもまっすぐでピュアな人間だ。
だからこそ誤解されることも多い。
週刊誌にスッパ抜かれ、世間からバッシングされ、言いたいことも言えない状況にどんなに傷ついていただろうか。
実際、独立前は本当に辛そうだった。
帽子を被ってサングラスをかけて殻に閉じこもっていくような彼を、私たちファンは見守ることしか出来なかった。
それは本当に本当に本当に辛い期間だった。
彼のことを守ってあげたい気持ちになったファンは少なくないはず。
ファンが「守ってあげたい!」と思っていたその当時、
彼はファンをおもってLOVESONGを書いていたのだ。
あんなに辛そうだったのに。
ファンを幸せの目印にして
どこにでも歌を届けにいくよって
そこにいてくれて良いよって
そんなこと思ってたの?
(筆者号泣)
10年間ずっとファンに言わずに。歌い続けてきたの?
一昨年、コロナが落ち着いて数年ぶりのライブをした時も、この曲を最初に持ってきたのはそういうこと?
健気か…
ファンとの絆
何人かの友人をライブに連れて行ったことがある
毎回必ず言われるのが、ファン想いの人なんだね、驚いた、と。
そう、数々のスキャンダルを乗り越えて、追い続けているファンとの絆の深さは中々のものだろう。
ファンクラブ会員向けのライブを「株主総会」と表現する程に。笑
ずっというタイミングを逃してたけど、この曲はファンのみんなにむけて書いた曲ですと「告白」し、LOVESONGを歌った後、彼は舞台上からはけていく。
そして、モニターにはメッセージが映し出される。
(右下がそのメッセージ。結構長文だった)
まさかこんな良い顔をしていたとは…
こちらこそ、これから末長くもよろしくね。ずっと応援してます。
来月のバースデーイベントのチケットが奇跡的に当選したので、我慢できずオタク爆発で書いてしまった。
歌詞を読み込むのが好きなタイプなので、こうやって1つの曲を掘り下げていくのは楽しい。
今回はオタク丸出しだったけど、次はもっと文学的に味わってみたい。
誰の曲にしようかなー
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