日に月に絶え間なく進歩する
ライバーをやっている妹。
彼女の今年の目標を四文字熟語で表すと
「現金主義」
「突破警察」
らしい。
エンタメと現実の狭間を肩をねじ込みながら前に進むというのだろうか。
そんな目標を掲げ、彼女は今年どんなことを感じるのだろう。
今年で四年。
そんなキラキラした目で言われても……
就職決まったのか?
なんて、聞けなかった兄でした。
見せつけよ、現実と威厳。
情けなし。
元日恒例の実家で一コマだ。
食事をしながら各々の今年の目標が飛び交っていた。
家族が集まるとネタにこそ困らないが、とても一つにまとめる事が出来ないので、少しづつ話そうと思う。
今年の目標。
四文字熟語。
すぐには思いつかなかった。
妹の不意打ちの「突破警察」で
煮豆を姉に向かって吹き出してしまう。
というアクシデントが起き、ただただ笑っていた。
今年というか、ココ最近思ってる事がある。
恥ずかしかったのか何なのか。
その場では、言い出せなかった。
それは、
[他人に嬉しい事があった時に
心の底から一緒に喜べる様になりたい]
という事だ。
そう心の底から一緒に喜べる様になりたい。
特別な理由があった訳じゃない。
職場の人間関係で愚痴ってる先輩の話を聞いてる時、ふと思った。
もし他人が、
やりたいようにやりたい事をしているとしたら、自分はどう感じるか考えてみた。
[無感情]と[嫉妬心]
ここにたどり着いた。
どんな間柄であってもそうだと思う。
よく考えると極端だ。
興味がある
か
興味がないか
[嫉妬]をしてしまう時。
きっと心のどこかで[自分もそうしたい]と思ってる訳だ。
そんな憧れにも似た感情が怒りを作ったりする訳だ。
でも、そういう嫉妬心を反骨心に変えて
前に進めた事もあった。
しかし、これは決して綺麗な思い出ではなく僕の中に存在している。
これから先、精神的にもタフじゃなくなると思う。
今よりも色々な物事に耐えれなくなったとして、陰口や愚痴ばかり吐くのは嫌なんだと思う。
そんな気持ちを伝える事も出来ず
不思議な停滞感を感じた。
完全に話すタイミングを失ってしまい食事は終わった。
そして家族みんなで、初詣に行く。
徒歩で10分程。
県内でも有名な神社だ。
家を出て数分。
人だかりが出来ているのが見えた。
そんな道すがら、父にこの話をしたいと何となく思っていた。
神社に着き、境内に入る。
参拝まで列ができていて階段に並んで待っていた。
何食わぬ顔して。
「人に嬉しい事があった時にさ、本当に心の底から喜べる様になりたいと思ってんだよね」
と隣にいた、父に言った。
父は
「だったら誰よりも苦労しないとな。
その人よりも苦労を知らないと人の喜びになんて共感なんて出来ないぞ。」
と言った。
続けて
「若い時は苦労を買ってでもしろと言うけど、よく言ったもんだな。そうやって一つづつ積んでく事でしか進歩できない。」
うん。と頷く事しかできなかった。
もちろん納得がいったからだ。
何段も飛ばして進もうとしてる自分がいるんだなと気がついた。
一歩一歩と階段をのぼる。
歩みはゆっくりかも知れないが
絶え間なく。
今年の四文字熟語が閃いた。
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