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統一原理注解 創造原理 (2)個性真理体

私が10代の頃、自分の価値とはどの様なものであるか真剣に悩んだ時期があった。地球上に数十億人の人が住んでいるが、自分が生きている価値は何なのか考えた。自分の周りを眺めると、ある人は絵がとっても上手い、ある人は学業の成績が良くとても頭がいい、ある人はとっても音楽の才能がある、またある人はスポーツがとっても得意、またある人はビジネスに長けている。それに比べて自分は何の取り柄もない無価値な存在に思えた。生きる希望が見出せず自暴自棄の状態だった。人生が虚しく、事もあろうに親に向かって何で自分を産んだのかと、失礼な悲しませる質問をした事もあった。しかし統一原理を学び、人は唯一無二の存在であることを知り、神様と親に感謝できる様になった。

ローマ人への手紙第一章二十節にパウロは「神の見えない性質、即ち、神の永遠の力と神性とは、天地創造このかた、被造物において知られていて、明らかに認められるからである。したがって、彼らには弁解の余地がない」と語っている。

創造原理によれば被造物は全て無形の神様の実体対象として創造された。人間は神様の似姿として形象的な実体対象として創造された。そして人間以外の万物は象徴的な実体対象として創造された。この実体対象の事を個性真理体と言う。即ち人間は神様の全てを受け継ぎ、万物は神様の一部分部分を受け継いでいる。それゆえにイエス様の弟子達がイエス様に見えない神様を見せてくれと迫った時、イエス様は私を見たものは神様を見たものであると答えられた。

人間は神様の無限の神性と性質を相続して個性真理体として持って生まれた存在である。世界には何十億という人が住んでいたとしても誰一人として同じ人はいない。一人一人は個性真理体として無限の神様の神性と性質のある部分を授けられて生まれて来た。神様は全知全能のお方であり、ある人は神様の美の性品を授かって芸術家となったり、また他の人は神様の知の性品を授かってソロモンの様に知恵の人となったりノーベル賞を貰う人もいるでしょう。またある人は神様の商才を授り松下幸之助さんの様にビジネスに長けた人もいるでしょう。

この様に神様は私達一人一人に個性真理体として違った才能を授けられている。私のこの部分は誰にも負けない世界一の部分があるはずであって誇りを持つべきだ。横を向いて他人と比較する必要は無い。神様から与えられた、この部分はあなた以外に誰も神様を喜ばせることの出来ないものであり唯一無二の存在だ。お釈迦様は求道の結果「天上天下唯我独尊」という悟り得られた。山口県出身の童謡詩人金子みすゞさんは「みんな違ってみんないい」という詩を詠まれている。私達の多くは個性真理体としての自分を十分に見出していないのではないか。もっと神様を知り、もっと人間という存在を知り、もっと万物の存在意義、目的を知る必要があるでしょう。また親や教育者は神様から授けられた子供達の才能や可能性を見出して、伸ばしてあげる事が重要な役割でしょう。

写真はThe beginners Bibleから

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