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統一原理注解 創造原理➖(8)霊人体と肉身の関係(副題、人間と猿の違い)

創造原理(7)で人間は心と体から成り立っている様に世界は無形実体世界(霊界)と有形実体世界(地上界)からなっていることは既にの述べた。そこで今回はもっと詳細にこの2つの世界の関係について言及して見よう。

[心と体]
人間は心と体から成り立っている事は誰も異論の余地が無いだろう。心は見えないけれど存在する。私達が体を動かす時に心はあれこれと指示したり命令したりする。時には何か悪いことをしようとすると、それはしてはいけないと体に向かって注意する事もある。又、困っている老人を助けてあげると、喜びを感じたり、よくやったねと心は誉めてくれたりもする。この様に心は見えないが体と切っても切れない関係にある。

[肉心と肉体]
統一原理によればこの人間の心と体をもっと細かく詳しく説明している。まず見える体から見てみると、体のことを肉身と表現する。この肉身は肉心と肉体からなる。肉心とは動物における本能性にあたるもので生存、繁殖、保護などの作用を司る。それと肉体とは、目に見える目、口、鼻、などからなる顔や手、足、胴体、内臓などからなる人間の体である。この肉身が成長するためには陽性の栄養素である無形の空気と光とを吸収し、陰性の栄養素を万物から摂取して、これら2つ栄養素が血液を中心にして円滑に授受作用して成長してゆく。もし人間が肉心と肉体からなる肉身のみから成り立っていれば、程度の差こそあれ動物達とそんなに違わない。人間が人間たる所以は、動物や植物など他の万物が持ち合わせていない、霊人体を兼ね備えている事にある。

[生心と霊体]
では肉身に対して霊人体はどの様に成り立っているのだろうか。霊人体は生心と霊体からなっている。生心は神様が臨在される霊人体の中心部分である。又、人間の宗教性、真善美を求める心、創造性などもこれにあたる。次に霊体は霊人体の体の部分に当たる。ではこの霊人体はどの様に成長していくのか。肉身の成長が陽性と陰性の栄養素を吸収して成長する様に霊人体も陽性、陰性の両方の栄養素を吸収して成長してゆく。霊人体の陽性の栄養素は神様から来る御言葉や愛である。一方陰性の栄養素は肉身から送られて来る善なる栄養素である。人間の肉身は食べて、飲んで、寝て体が大きくなっただけでは不十分で、それで何をするかにかかっている。妻の為、夫の為、子供の為、親の為など家族の為、人の為、社会の為、地域の為、国の為、広くは世界の為、究極的には神様の為に生きて善なる行いが栄養素として霊人体に送られて、霊人体の成長と繋がる。この肉体から霊人体に送られる栄養素の事を統一原理では生力要素と呼んでいる。肉身が3段階で成長していく様に霊人体も3段階で成長して完成する。即ち蘇生期の霊形体、長成期の生命体、完成期の生霊体の3段階で完成しゆく。ここで重要なのは霊人体の成長は肉身を土台に成長してゆくという事だ。完成して天国に行けるかどうかは、肉体のある地上生活で何をするかにかかっている。人が霊人体の完成途上で肉体が死ぬと霊人体は永遠の世界であるので死後もずっとその位置の留まってしまう。

[人間と猿の違い]
人間は猿から進化して生まれた存在だという主張がある。では人間と猿や他の動物との根本的違いは何か、それは霊人体があるかないかである。人間には肉身と霊人体が両方を兼ね備わっており、猿や動物は人間の肉身にあたる本能と体のみからなっており、霊人体がない。共産主義理論によれば人間は物質の産物と見る。その為共産主義革命において世界で約一億人が虫ケラの様に大量虐殺されたり、反対派が粛清された。
人間は霊人体で天使世界などを含む霊界を治め、肉身で動物、植物、鳥類、魚類など宇宙を治めるよう神様が創造された。即ち人間は天(霊界)宙(地上)の主管主として創造された。そしてこの霊人体があるが故に神様との関係を直接持つことが出来る。

[人の一生]
結論は人の人生は3段階から成り立っており①母親の胎内でおよそ10ヶ月と10日過ごし生まれて来る準備をする。②誕生したら約100年地上生活を送り霊界に行く準備をする。③肉身が亡くなって完成した霊人体は肉身から離れて永遠の世界である霊界に行って神様の愛の懐で永生する。

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