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統一原理注解  創造原理➖(3)授受作用

「何事でも人々からしてほしいとのぞむことは、人々にもそのとおりにせよ」(マタイによる福音書第七章1節〜2節)

私達人間が男性と女性から成り立っている様に創造主である神様も本陽性と本陰性の中和体であられる。また人間に心と体がある様に神様も本性相(性質)と本形状(かたち)の中和体からなっておられる。この様に二性々相の神様から創造された全ての被造物は陽性と陰性、性相と形状、即ち主体と対象の二性から成り立っている。そして存在する為には力が必要となる。神様が自存される力と被造物が存在する為の力を統一原理では万有引力ではなく、万有原力と呼ぶ。

神様から創造された全ての存在は陽性と陰性として現れる。即ち男と女、オスとメス、オシベとメシベなど全てプラスとマイナスとして分かれて存在する。また縦的には目に見えない性相と形を持った形状から成り立っている。即ち人間では心と体、動物では本能と体、植物では指向性と体、他分子、原子、素粒子も内命性と物体から成り立っている。

神様から創造されて主体と対象に分かれた全ての存在は万有原力によって授受作用、授け受けして生存、作用、繁殖して行く。如何なる存在も単一では生きる事が出来ない。例えば人間であれば男性と女性がお互いに愛し愛されて子供が生まれて、幸せな家庭を築く事が出来る。私がアフリカに宣教に行った時、教会の庭にアヒルや七面鳥を飼っていた。その時必ずつがいで飼うことが重要だ。ある時アヒルのオスかメスか片方がいなくなった。そうすると残されたもう片方は、アヒルはそんなに高く飛べないはずなのに高い塀を飛んで連れを求めて飛んでいった。七面鳥のオスは一日中メスの後を追っかけている。

この様に全ての存在は主体と対象のから成り立っている。人間であれば男性と女性を創られた。そして神様はこの2つの存在に原則を定められた。それはお互いのために生きると言う原則だ。男性は女性の為に生まれ、女性の為に生き、女性の為に死ぬ。女性は男性の為に生まれ、男性のために生き、男性の為に死ぬ。こんなカップルがいるならば絶対に離婚などあり得ない。現代社会の風潮は自分中心で自分の為に相手を犠牲にさせるから家庭内でトラブルが起きる。神様が定められた「為に生きる」という原則で人が生きればそこが天国になるでしょう。男性は女性の為に、女性は男性の為に、親は子供の為に、子供は親の為に、先生は生徒の為に、社長は社員の為に働き、社員は社長及び会社の為に働く。社会も国も世界も然り、為に生きる原則に生きれば幸福、平和が訪れるでしょう。自然界も蜂と花の様に、この授受作用によって成り立っている。

ミツバチとソバの花

主体と対象が授け受けする事を授受作用と呼ぶ。ここで大事なことは授けることが先で、受けることが後、授ければ黙っていてもお返ししたいのが人間の本性でしょう。受けることばかりを考え優先させると自分の周りから人は徐々に離れていく事でしょう。アメリカのケネディ元大統領は就任演説で「「あなたの国があなたのため に何ができるかを問うのではなく、あなたがあなたの国のために何ができるのかを問うてほしい」と述べた。

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