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pork rillettes

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dis記事集(主に学問・言論関連)です。マガジン名の由来は、1本目の内容をご覧ください。なお、すべての批判対象をひとしなみに、その人物と同様に見なしているわけではありません。
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『ウクライナ戦争は起こらなかった』

フランスの現代思想家だったボードリヤールに、『湾岸戦争は起こらなかった』という有名な本が…

Yonaha Jun
5日前
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「読み書き」するほど賢くなくなる人は、どこが問題なのか

ぼくも隔月で載せていただいている『文藝春秋』の書評欄で、平山周吉さんが、その月でイチ推し…

Yonaha Jun
12日前
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「極端主義」の時代: 文学が政治学よりも役に立つとき

前回の記事の補足と、別の出演情報の紹介。先月に続き『創価新報』の10月号で、創価学会青年部…

Yonaha Jun
3週間前
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なぜ、学問を修めた「意識の高い人」がネットリンチに加わってしまうのか

8月27日付で、筑波大学は所属する東野篤子教授のTwitter利用に関し、「コンプライアンス違反に…

Yonaha Jun
2か月前
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東野篤子氏と「ウクライナ応援ブーム」は何に敗れ去るのか

東野篤子氏とその周囲によるネットリンチの被害者だった羽藤由美氏が、経緯を克明にブログで公…

Yonaha Jun
2か月前
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戦時に誤りを発信した専門家に「軍法会議」はないのか

8月15日の終戦記念日にあわせて、前回の記事を書いた。実際には兵站が破綻しているのに「ある…

Yonaha Jun
2か月前
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歴史の探究とは「小説」を読むことで、「実証」はいらない(かもしれない)という話

今月刊の『倫理研究所紀要』33号(年1回発行)から、連載「現代性の古典学」を始めることにしました。初回で採り上げるのは、村上龍のデビュー作だった『限りなく透明に近いブルー』。 前に以下の記事をアップしたのは、まさに執筆中だったんですよね。そちらで書いたとおり、同作は1976年にまず群像新人文学賞を受賞。その時点で話題沸騰だったのが、まもなく芥川賞も「追い受賞」したため、記録的なベストセラーとなったことは広く知られます。 それで、できれば『倫理研究所紀要』の論文にも書きたか