A3 に 3 枚書くやつ
何かに心を奪われてしまうと新しい刺激、楽しいはずのことが入ってこなくなる。それは悪い場合もあって、抜け出す手段がないと困ったことになる。
それ以前にまず、悪い状態に陥っているという自覚が必要なのだけれど、そういうことにふと気づくという余裕なんて、そういう時には無くなっている。だから自分がどう思っているかに関わらず、自分の引き出しを定期的にぶちまけて、一つ一つ検見していかなくちゃいけない。
その方法の一つが、A3 に 3 枚書くやつだ。
詳しくは知らないが、とにかく書いてみるのだというふうに受け止めている。なぜ詳しく知らないかというと、やってみたらそれだけで結構良かったから、まー、いいじゃんこれっていう感じでやっている。
こういうものは色々準備しようとするとそれだけで億劫になってしまうこともあって、その分だけ手遅れに近づいてしまう。だから目に留まった適当なノートにとりあえず書いていくのが肝要なのかなと思う。
私の場合は日記というか毎日書くノートがあったから、そこにその日から唐突にダラダラと書くようになった。
これまでは日記という体裁でやっていて、何らかの「フォーマット」を無意識に想定していたようで、誰に見られるわけでもないのに取り繕った、毒にも薬にもならないことばかりを、代わり映えのない毎日を、検温の記録のように書いていた。
それはそれで有意義なこともあるのだろうけれど、私の場合はもうちょっと「羽目を外す」必要があったようで、そうした形式に縛られずにやってみたところ、しっくりときた。
この文章もまたそのスタイルを引きずっているけれど、まあ、それで楽になったのだから良しとしたい。
そんなに書けるの?というのは書く前から思っていたことだけれど、実際そんなに書けていない。とりあえず気の済むまで書くということで、何だかスッとしたなと思うタイミングでノートを閉じることにしている。調子が良い時は書かなかったりすることもあるけれど、そう思っていても翌日書いてみると結構色々考えていたなという気づきもあって、やはり定期的に「排出」してみるのは良いことだ。
はじめは「どうしてこんなに書けないんだ」という書き出しから書いてみた。思いつくままに自動書記していくことがコツかもしれない。汚い字で、走り書きで、わからない漢字はカナで書いて、とにかく手を止めないことをだけを気をつけている。
こうして続けていくとループしていることに気づいて、つまりそれが拘泥していたおおもとなのだとわかった。ぐるぐる同じところをめぐりながらも、少しずつ執着がほぐれるのを感じている。
やってみて良かったなと思っている。
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