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情報の本質を汲み取る。

最近は、複数の業者に、
店舗を間貸しする形式が流行っているようです。

たしかに、コロナ禍において、
互いに協力しあい、経費を削減しつつ、集客の準備やトレーニングをしながら売上げをアップさせていくことはアリですよね。

ただし、前提が大切だと思います。

『まず、リスクの少ない形態で事業に参入して、もし上手くいったら、本格的に自分で店舗を持つ』という発想だと、おそらく、上手くいかないように思います。

『上手くいく』ではなく、
『上手くいかせる』という前提、覚悟が必要だと思います。

『安全』、『ノーリスク』という選択により、メンタルや金銭のバランスが自動的に保たれ、結果、努力を怠り、破滅をもたらすように思います。

成功してる人と、そうではない人って、大体、考え方が真逆な場合が多いですよね。


以前、電通が、
社員230人を『個人事業主』にするというニュースが流れました。

つまり、時給で働けば『給料が降ってくる』という制度から、『収入は自分で創る』という制度にシフトしていくということですよね。

最近、『副業が解禁された!』と喜んでる方も多いですけど、むしろ、気を引き締めるべきことだと思います。

一般的には、副業解禁することで、

■企業側のメリット:
様々なスキルアップを求める人材の流出を防ぐことができる。
副業で磨いたスキルにより、生産性が向上する。

■従業員側のメリット:
様々なスキルアップが出来る。

と言われてます。

でも、スキルアップを求める方は、本来、副業なんかやらなくても、自発的に勉強して、自身の価値を高め、『上』を目指すと思います。

ですので、
企業側にとって『社員が本業に集中しなくなる』というデメリットがあるにも関わらず、わざわざ副業を解禁するメリットは、『人材の流出防止』や『スキルアップによる生産性の向上』ではなく、もっと他の部分にあると思います。

電通の社員を個人事業主にする件と、副業解禁にする件を合わせて、
経営者の立場に立って考えてみると、おそらく、理由は、下記な感じだと思います。

『人件費を最適化し、人的生産性を最大化するため。』


自分の価値を高める人は『上』を目指す一方で、
そうではない方は『横』に流れていくと思います。

副業を解禁にすることで、
『上』を目指さす、現状維持で、収入を増やしたい人は、『横』に流れて、副業を始めるようになると思います。

企業側から見ると、
『主体的に自身のスキルアップをして会社の売り上げに貢献する帰属意識の高い社員』と、『副業レベルで仕事をする社員』とを区別することができるようになると思います。

今まで、正社員がやっていた副業レベルの業務は、他社から流れてきた副業希望者の方に、副業レベルの安い賃金で依頼することで、人件費の最適化を図ることが出来ます。

社員を個人事業主化する件も、
『自分の収入は自分で創れよ』という意味だと思うので、
努力する人は収入がアップするだろうし、サボる人は収入が減ると思います。

つまり、企業側としては、
努力する人には、それ相応の仕事を任せ、それ相応の利益を生み出してもらい、その利益の中から、それ相応の収入をあげますよ、ということですね。

同様に、
サボる人には、それ相応の仕事を任せ、それ相応の利益を生み出してもらい、その利益の中から、それ相応の収入をあげる、ということです。

10年以上前から、
今後、世の中は、二極化へ向かい、さらに貧富の格差が広がると言われ続け、実際に、年収の分布の中央値が劇的に下がり続ける一方です。

そのような状況下ですが、
おそらく、企業側の『社員の生活を守る』という責任は、減っていくと思います。

なぜならば、『副業を解禁』するからです。

『副業解禁になる=現状より収入が増える』という考えもあるかと思いますが、『副業解禁になる=現状より収入が減るから、不足分は自分で確保する』という意味で捉えることもできると思います。

全く、真逆の考え方ですよね。


【参考】

■ロウアークラス(下流層、マス層)
年収 : ~300万円
純資産:300万円以下
割合 :36%

■ロウアーミドルクラス(中下層、マス層)
年収 : 300万円~500万円
純資産: 300万円~1000万円
割合 :28.2%

■ミドルクラス (中間層、アッパーマス層)
年収 :500万円~800万円
純資産:1000万円超~5000万円
割合 :17.1%

■アッパーミドル(中上層、準裕福層)
年収 :800万円~2,000万円
純資産:5000万円超~3億円
割合 :16.8%

■アッパークラス(上流層、裕福層)
年収 :2,000万円~
純資産:3億円~
割合 :2%

■アッパークラス(超上流層、超裕福層)
年収 :2,000万円~
純資産:5億円~
割合 :0.1%

情報の発信元や意図を汲み取りながら、
今日も仕事をやりきります。

向山雄治

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