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#よんなな朝の歌 ’23.10④


2023.10.16 アントニオ猪木「Inoki Bom-Ba-Ye」

おはよんなな。憂鬱な月曜日の朝だからこそ、「元気ですかー!1,2,3,ダーッ!」と景気をつけたいですよね。元気があれば何でもできる、とはよく言ったもの。さぁファイティングポーズを取って、この1週間をどうか力強く前に進めるように。
午前6:47 · 2023年10月16日

 この楽曲のジャケットを見ながら、「絆」というものの意味を問う。
 A面の「Inoki Bom-Ba-Ye」は言わずと知れたアントニオ猪木の登場曲であり、B面の「いつも一緒に」は当時の妻であり新日本プロレス立ち上げの功労者、そして妻でもあった倍賞美津子の楽曲である。
 炎のファイターといつも一緒に…その願いは猪木の女性問題に端を発して瓦解するのだが、後年に立ち上げ30年を祝って倍賞が駆け付けリングに一緒に立って共演を果たす。ふたりの絆は別れても時に邂逅するのね。

2023.10.17 谷村新司「チャンピオン」

今年3月に急性腸炎で手術を受けた谷村新司は、まさかそれが人生の最終戦に向かう日々の始まりと思わなかったろう。そしてこの秋、もうこれで十分だ…と、テンカウントが鳴るよ  うに旅立ったのか。どうか安らかに、心より合掌を…。
午前6:47 · 2023年10月17日

 自分の親が好きだったからという理由で、アリスは昔から親しんでいた。チャンピオンも秋止符も、はたまた昴や群青と…谷村新司の楽曲にはどこか重いものを背負うように悲哀や人生の深みを感じずにはいられなかったし、その聴取したバックグラウンドに自分も深く影響されている。
 チャンピオンは、当時の世界チャンピオンだった輪島功一をモデルにした楽曲であるとされる。「King of Kings」つまり世界王者がその舞台から去る情景は、栄華の最後を語らしむように苛烈で静かなもの。人の悲哀が本当に沁みました。合掌。

2023.10.18 BRIDGE「夢見るシャンソン人形」

おはよんなな。夢見るシャンソン人形はフランス・ギャルがオリジナルではあるが、実は私の原風景はこちら。車のCMに使われていてオシャレだったんだよねぇ。そして30年越しに見つけた音源…え?ベースがカジヒデキだと??
午前6:47 · 2023年10月18日

 BRIDGE。加地秀基(後のカジヒデキ)がロリポップ・ソニック(後のフリッパーズ・ギター)のライブを見て衝撃を受け、当時在籍していたバンドを脱退。ネオアコバンド・bridgeを結成し、小山田圭吾が主宰する「トラットリア」レーベルからデビューする。
 この楽曲は1993年11月に発表され、軽自動車のCMソングに使用された。この曲の原曲を知る由もなく「あ、オシャレな曲だな」と思っていた。ゆえに「誰の曲だろう」とは思いながら長らくモヤっとしていたんだよな。まさかのカジヒデキとも気が付かずに…。

2023.10.19 近藤名奈「だからMy Friend」

おはよんなな。終わった恋を追いかけている、そんなのらしくない…とは言っても。失恋には慣れたよハハハ…とあっさりしてたらまたそれは困ってさ。ただ自分を見失わないように、自分らしくあるがままに。そしたら道は開ける。
午前6:47 · 2023年10月19日

 恋愛の難しさはいろんなことがあると思うのだけれど、ひとつ言えるのは「違和感のある恋は、いつか成就を見ずに終わる」ことかなと。相手に気に入られるように無理に好みを合わせに行くようにすることは実は危なっかしくて、「自分のスタイルじゃないな」と思った時には別れを選ぶことが当然の帰結になるのかなと。
 その答え合わせが、恋愛そのものなのだろうとは思っていて。何度も恋愛する中で擦り合わせをしていくことの良し悪しはあるけれど、自分に合う人を探す旅ならば大事なプロセスだと思う。ただ迷子にはならないで。

2023.10.20 財津一郎&小倉優子「帰ってきたケロッ! とマーチ」

財津一郎の最後のディスコグラフィは、意外にも小倉優子とのデュエット。明るい曲調に持ちギャグを散りばめ笑いを誘う。そしてこの時にまさかの発言が飛び出して…あれは驚いたさ。ご冥福をお祈りします。
午前6:47 · 2023年10月20日

 財津一郎と言えば、最晩年はの古いタケモトピアノのCMがずっと流れていたことでおなじみの、喜劇界の大ベテラン。実に20年以上流れていたことになるようだ。だから、追悼の意を込めるには「曲とは言えないが、あの歌だよな」とも頭をもたげた。
 ただ、一応歌の話をしている。
 この楽曲は財津一郎と名義された最後の曲のようだ。小倉優子とのデュエット、この曲の発表時に「小倉さんは南茂原のお嬢さんで…」と、イチゴの国をぶっ飛ばした伝説があったそうで。でも大御所だから消されなかった。改めてご冥福をお祈りいたします。

2023.10.21 ブリーフ&トランクス「石焼イモ」

おはよんなな。石焼イモが食べたくなる季節が近づいてきました。ふと人生を振り返ると、折々に間が悪く聞こえてきた「石焼イモ」の声。その声の記憶がつなぐ人生、実はかけがえのない宝物。そう時を刻み合えたら幸せだね。
午前6:47 · 2023年10月21日

 ブリーフ&トランクス。出身地は離れてはいるが僕とは同じ県内出身ゆえに、なんだかんだよく見聞きしていた。往々にしてコミックソングデュオと認識されがちな内容の楽曲が大半で、同時期にデビューしたゆずを模して「黒いゆず」なんて呼ばれ方もされたようだ。
 この「石焼きイモ」はよく出来たラブソングではあるけれども、間の悪い呼び声にロマンスをかき消されたり若いころを思い出したりと、少し間抜けなエピソードが絆を繋ぐ歌。その間抜けさを含めて「いい話」だと笑えるくらいが人生だと思わされるくらい、実は深かったのねと。

2023.10.22 サンプラザ中野くん「旅人よ~The Longest Journey」

おはよんなな。人生は本当に長い旅になりそうで。今ここで抱いていることがすべて、最後の瞬間に帰結するならば…一瞬一瞬を噛み締めるように大事に生きていかなくてはかな。いやぁ、長旅になりそうだ。
午前6:47 · 2023年10月22日

 人生は長い旅のようだ、とはよく言ったものだ。その旅の仕方はそれぞれのことではあるけれども、何度も苦しい道に入り込むことを厭わぬかのように茨の道を歩む人間もいる。往々にして「茨の道にも花が咲く」とは言うけれども(しかし、この言い回し…我ながら好きだよな)。
 長い旅の先、何かしら心の安らぎがあればいい。疲れを癒す一服の清涼剤のようなものでいい。ゴールのように思っていた旅は人生の中では句読点のようなもの。最後に笑えたらそれでいいじゃない、という気楽さはないが…それがゴールだよねと。

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