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#よんなな朝の歌 ’22.12⑪

2022.12.30 小田和正「風の坂道」

おはようございます。好きな人に言わせれば「この季節じゃない」のかもしれませんが。不謹慎な言葉とおふざけの好きなよんななも、静かな時間に戻ると「この一曲」に帰るんです。歌の中にある、僕の故郷。今日一日、この曲噛みしめて泣いてもいいかい?
小田和正「風の坂道」
午前8:51 · 2022年12月30日

 よんなな、実はとっても涙もろい子です。涙を我慢したら余計に出てしまうから、我慢しない方かもしれません。苦労人の野球選手がやっとヒット1本打ったなんて日には、一瞬のうちに彼の苦労を纏うことができるくらい、大粒の涙を流すことも。目の前の事実に、ドラマが憑依する。本当に厄介なものを持っているものだと。
 だから、歌の一つや二つで泣けるのは目に見えていて、泣いてしまうから封印する歌もあるくらい。この歌もそのひとつ。小田和正独特の平易な言葉で人生の重さを感じる物語がつづられ、これを聴き終わるまでには一生を丁寧に生きなければと思わされた。愛を語りそれが続くことを願っても人生は有限であり、それだけに人生はかけがえのないものである、と。
 人間はかくも脆いもので、自分の一生を大切に生きようとすれば、ともすれば禁欲的にもなりかねない。とはいえ、享楽的な生き方を進めるつもりはないが、人は抑圧的に生きることを良しともしない。ただどこかで、自堕落さにブレーキをかけなくては、バランスを取ることはできない。その不安定さを見透かすかのように、小田の歌詞は優しく人生の進め方を説いてくる。
 風の坂道。1993年発売、小田和正として11枚目のシングル。シャープ液晶ビューカムのCMソングとしてタイアップされる。その後、幾つかのTV番組のテーマソングや名古屋鉄道のCMソングとして採用。オリコン最高位9位と他のソロ曲に比べれば地味な印象だが、ベスト盤に2度収録されるなど評価の高い1曲。

2022.12.31 叫ぶ詩人の会「ふるさと」

おはようございます。今日は皆さんの心の故郷になりたいという話。人生でつまずきそうになった瞬間、周りに他に誰もいなくなっても、僕が君の心の故郷になりたい。孤独に負けそうな時にこの曲と出会い、今度は僕がそんな人を救うんだと決意した曲。
叫ぶ詩人の会「ふるさと」
午前7:40 · 2022年12月31日

 高校生の頃にニッポン放送の深夜帯で、「ドリアン助川の正義のラジオ!ジャンベルジャン」という番組が放送されていた。その前年頃、NHK教育テレビ「土曜ソリトンSide-B」の街歩きと即興詩のコーナーに出演していた、受け口金髪の怖そうなお兄さんが何かラジオをやっているらしいと聞き、静岡県西部の山間部から1242KHzに周波数を合わせて土曜日の深夜に眠い目をこすって聴いていた。
 中高生から電話相談を受けてドリアン助川がそれらに答えていく1時間30分、御多分に漏れず今でいう陰キャのレッテルを張られた高校生だった自分には縁の薄い、「セックス・妊娠・援助交際」の言葉が飛び交い、時には不治の病の話まで…。そのすべての相談を受け止め寄り添うドリアンの凄みをひしひしと感じることになる。そのドリアン助川率いる叫ぶ詩人の会「ふるさと」。命を授けた人には敵わないけれど、悩みの中にいる「君」に寄り添う。相談番組のパーソナリティを務めていた経験がそのまま詰まったような楽曲。実はドリアンは当意即妙に相談に答えた訳でなくて、相談者の声にひたすら耳を傾けていた、のだった。
 あれから25年。裏アカ界隈に身を置き始めて2か月足らず。思わずしてあの頃のドリアンのように、悩める若い子たちのお兄さんのように話しの聞き役のような立ち位置に近づいてしまった。それも厭わず困らずにいられるのは、あの土曜日の深夜帯に眠い目をこすった分だけ、誰かの悩みに耳を傾けていたからなんだろう。(曲紹介略)

【今夜は延長戦】The fevers 「第9のベンさん」

大晦日の夜です。第九の演奏家頼んだら人選をちょっと間違えたみたいで…少々ファンキーなベンさんという人が来てしまいました。ロン毛茶髪のチャラそうな感じなんだけど、顔見たらなかなか頑固親父っぽい…なんだって?ベンさん、ドイツの人?
The fevers 「第9のベンさん」
午後6:42 · 2022年12月31日

 少し年末に向けてしんみりしてしまったので、第九だけは明るく行きたいなと思いました。今日の今日に出会った曲ですが、この第九をモチーフにした楽曲に大ハマりしました。
 The fevers。聞き慣れない…誰だろうと思ったら、「ゆず」と「トライセラトップス」のユニットでした。元歌はゆずの持ち歌。ベンさんとは、どうやらヴェートーベンのようで。道理で長髪茶髪の頑固おやじでしたね。とりあえず元気になりそうなので、今年はここいらで閉店ガラガラ…。

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