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祝ご入園!プレゼントにおすすめな新年少さん向け絵本を読み聞かせ方法と一緒に紹介!

春は幼稚園、保育園への入園の季節です。入園を迎えたみなさま、誠におめでとうございます。
入園に合わせたプレゼントとして、何かをお子さんに買ってあげたいと思っているそこのあなた!絵本はいかがでしょうか?
幼稚園、保育園入園を迎えた年少さんの年齢にぴったりの絵本を3冊紹介します。
絵本のおすすめポイントから、読み聞かせする際のコツまで詳しく紹介しているのでぜひ御覧ください!

おすすめ絵本①〜じぶんだけのいろ〜


あらすじ

可哀相なカメレオンは一つの悩みを持っていました。どうして他の動物のように、自分の色がないのだろうか? 行く先々、周りの環境で色が変わってしまう・・・

好学社HP

おすすめポイント① 温かなタッチで描かれるカラフルなイラスト


絵本を開いてまず目に入って来るのは、温かなタッチで描かれるカラフルなイラストです。綺麗なイラストには思わず目を奪われてしまいます。年少さんの年代は色の名前を覚え、認識し始める時期。そんなお子さんにぴったりのカラフルな絵本です。

おすすめポイント② 他者からの愛を感じられるストーリー


主人公のカメレオンは自分自身に特定の色がなく、常に変化してしまうことに悩みを持っています。
そんな悩みを寄り添ってくれる他者の存在を知ることで、解決しました。
カメレオンが作品の中で得たもの、それは承認してくれる場所です。幼少期に子どもが承認される環境づくりをすることは非常に重要です。そしてその環境づくりは、読み聞かせを通しても出来ます。この絵本のような、一緒にいてくれる人の大切さを思い出せる絵本を一緒に読むことで家族の絆が深まり、子どもにとって安心して過ごすことができる場所づくりをすることができます。

読み聞かせTips 指差ししながら一緒に色を勉強しよう


3歳は色の名前を覚え始める時期。カラフルなこの絵本を通して、ぜひ一緒に色の名前を勉強してみてください。
絵を指差し、これは何色かな?と対話をしてみましょう。
最初は赤や青などのよく見る色の名前は言えても、他の色の名前を言えないこともあるかも知れません。ですが、何度も何度もこの絵本を読むことで自然と色の名前を覚えていくはずです。

+αの個人的おすすめポイント
この絵本を描いたのは、「スイミー」でお馴染みのレオ・レオニ。そして訳は言わずと知れた詩人谷川俊太郎です。どちらも絵本の世界でも、有名人で多くの絵本を出版しています。ぜひ絵や文が気に入った方は他の作品も購入してみてください!

おすすめ絵本②〜くれよんのくろくん〜


あらすじ

新品のまま使われることなく、たいくつしていたくれよんたち。ある日、箱をとびだしたきいろくんは、まっしろな画用紙をみつけます。きいろくんが、クルクルッと画用紙にチョウを描いてみると、なんていい描き心地! 「そうだ。チョウには、おはながひつようだね」きいろくんに連れられて、あかさんとピンクちゃんもやってきました。あかさんがチューリップを、ピンクちゃんがコスモスをさかせます。「おはなにははっぱがひつようよ」今度はみどりくんときみどりさんが呼ばれ、そして次つぎとほかのみんなも集まって、絵ができあがっていきます。けれど、くろくんだけは、きれいに描いた絵を黒くされてはたまらないと、みんなの仲間に入れてもらえません。さみしそうなくろくんのところへ、シャープペンのおにいさんがやってきました。シャープペンのおにいさんが、くろくんに教えてくれたこととは……。

だれかを仲間はずれにするのではなく、ひとりひとりがちがった個性をもつ大切ですてきな存在であることが、お話を通して小さな子どもたちにも伝わります。シャープペンとくれよんを使ったおえかき遊びにもつながる、大人気「くれよんのくろくんシリーズ」の第1作。

童心社HP

おすすめポイント① 身近なものから広がる世界観


本作の主人公は黒色のくれよん。主人公以外にも他の色のクレヨンや文房具が登場します。子どもにとって身近な存在のクレヨンが登場することで、想像力を広げやすくなります。絵本を起点として、あれこれ想像することは、思考力を高めることに繋がります。
自分の持っているくれよんももしかしたら、使って欲しがっているかも知れない。
そんな想像を掻き立ててくれます。

おすすめポイント② くろくんから伝わる自信


この絵本の魅力はなんと言っても、くろくんから勇気をもらえることです。
くろくんは物語の序盤、他の色たちが活躍する中、自分だけは活躍することができず、とても悔しい思いをしてしまいます。しかし、最終的にくろくんもみんなから認められ、自分に自信がもてるようになります。
幼稚園入園は新たなコミュニティと関わり始める機会でもあります。時には、友達との間でうまくコミュニケーションが取れず、居場所がないと感じてしまうこともあるかもしれません。そんな時にくろくんのように頑張ろうと元気をもらえるそんな力を持った絵本です。

読み聞かせTips 


この物語の中にはついついやってみたくなる遊びが登場します!ぜひその遊びにチャレンジしてみてください。実際に絵本の中の出来事を体験することで、学びとして深く残ります。
必要なものはくれよんとシャープペン、それから画用紙です。画用紙は小さめのサイズを用意することをおすすめします。
遊び方は、物語の終盤の鍵になる部分のためここでは書きません。ぜひ絵本で実際にご覧ください。

+αの個人的おすすめポイント
この記事を書いている私自身とても気に入っている絵本でした。ついつい画用紙で遊んでしまったことを今でも覚えています。。このついつい遊んでしまう仕組みがあるからこそ、くろくんを通して伝わったメッセージも、大人になった今でも深く私に残っています。

おすすめ絵本③〜ぐるんぱのようちえん〜


あらすじ

みんなが遊べる巨大幼稚園を作って、大成功!
ぐるんぱは、ひとりぼっちの大きなぞうです。ビスケットやさん、靴屋さん、ピアノ工場、自動車工場……。ぐるんぱは、色々な仕事場で一生懸命に働きますが、つくるものが大きすぎて失敗ばかり。そんなときぐるんぱは、子どもがたくさんいるお母さんに出会います。子どもたちの世話をたのまれたぐるんぱは、とても素敵なものを作ります。それはぐるんぱが作った大きなものでたくさんの子どもたちが遊べる、すてきな幼稚園でした。

福音館書店HP

おすすめポイント①仕事について勉強できる


物語の中で、ぐるんぱはさまざまな職業を体験しています。
この過程を通して、身近にあるもの全てが誰かによって作られていることを学ぶことができます。
誰かのために働く誰かがいる。自分が履いている靴も誰かが自分のためを思って作ってくれたものだ。そんな思いを持つことができるようになり、周囲に対する感謝の気持ちが芽生えます。

おすすめポイント②誰かを思う気持ちの大切さ


この絵本を通して描かれているのは、人のために行動することの大切さです。
ぐるんぱは常に目の前の人のために、頑張りますが、それが空回りし続けてしまいます。ですが、その行動が最終的には、ある別の人に幸せをもたらします。人のためを思って行動し続けていれば、最終的には報われる。人のために何かをすることの素敵さを描いた絵本です。

読み聞かせTips ぐるんぱの立場に立って考えてみよう


もし自分がぐるんぱだったらそれぞれの場所でどんなものを作るか子どもに聞いてみましょう。例えば、靴工場のシーンでは、
〇〇くんだったら何色の靴を作る?
など自分だったらどうするかということを問いかけ続けてください。
他者の立場に立って想像する訓練をこの絵本を通してすることができます。

+αの筆者的おすすめポイント
こちらの絵本、先日公開したわたしの読み聞かせ履歴の中でも、思い出深い絵本の一冊として紹介されています。この回でインタビューさせていただいたのは、現役大学生でありながら落語家、企業研修講師などとして活躍する中島幸乃さん。主体性を持って行動する中島さんはどのような幼少期を過ごしたのかインタビューさせていただきましたのでこちらも合わせてご覧ください!

幼稚園・保育園生活の相棒となる一冊を


今回紹介した絵本はもちろん、絵本を通して学べることはたくさんあります。幼稚園・保育園という新しい環境に飛び込むお子さんのそばに寄り添う一冊をぜひプレゼントしてあげてください。

What is YOMY!


YOMY!は子供の成長にかかせない”人とのコミュニケーション”と、いつの時代も最高の教材である”絵本の読みきかせ”をかけあわせた、子どもたちの”対話力”を育むオンラインスクールです。
「静かに読むだけが読書じゃない」がコンセプト。
ハーバード大学をはじめ、アメリカの大学で長年研究されてきた「ダイアロジック・リーディング」を基に開発された読み聞かせ方法YOMY!メソッドのもと、子どもたちの能力、特に思考力、読解力、そして対話力を最大限に伸ばします。

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