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「夜の町を、星といっしょに」 はらまさかず

甘い香りにつつまれて、
ねこの大福は、つい眠ってしまいました。
目をさましたら、夜がひっそりしています。

あおむけで寝ていた大福は、
起き上がろうとして、びっくりしました。
星が、お腹の上に落ちていたからです。

大福は、星をふりはらおうとして、やめました。
星が、いい匂いだったからです。
大福は、その小さなだいだい色の星をつまみあげると、
おみやげに持って帰りました。

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