ズレを写す (連載「写真の本」5)
数年前の話になるのですが。
わたくし、借り物の大きなカメラが入ったリュックを体の前にかけ、背中には別のリュックを背負い、まるでロボコンのように体をゆさゆさしながら、朝の阪急塚口駅で、閉まりそうな電車のドアめがけ走る途中で・・・
こけました。
・・・・はい。リュック二つ抱えたまま。
しかしさすが借り物のカメラだけに、そのまま前にこけたらカメラにダメージが! と咄嗟に体を右へひねり、地面に左太ももと左ヒジから着地。
激痛に痺れながら体を起こし、左の太ももの痛みでまたヘナヘナと