和歌と短歌の違いとは? 「バンド演奏」か「ソロ演奏」かの違いである
皆様こんにちは
蓬田でございます!
わたくしは最近、和歌が好きになりまして、noteでも和歌の記事を書いております。
書きながら、「和歌」と「短歌」との違いについて考えたことがありました。
わたくしは音楽が趣味で、オヤジバンドを組んで演奏したり作曲したりしています。
好きな音楽に例えて、わたくしなりに「和歌」と「短歌」との違いについて解説してみようと思います!
明治以降は「短歌」それ以前は「和歌」
「和歌」と「短歌」の違いですけれど、学問的なことはよく知りませんので、まずはごく簡単に違いをいいます。
江戸時代までが「和歌」で、明治以降作られたのが「短歌」です。
いまも趣味で歌を詠む人は少なくないですが、「短歌」と呼ばれています。
ちなみに、新年に毎年、皇居で歌会始の儀式が行われます。
歌会始では「和歌」も「短歌」とも呼ばずに「歌」と呼んでいます。
和歌はバンド演奏 短歌はソロ演奏
上で述べたましたように、江戸時代までは「和歌」、明治以降が「短歌」と、一応呼び分けられています。
それはそのとおりなのですが、より本質的な「和歌」と「短歌」の違いについて、わたくしなりに解説します。
わたくしは音楽が好きで、オヤジバンドを組んで演奏するのが趣味ですので、音楽にたとえて解説します。
和歌は、音楽でいえば「バンド演奏」です。
バンドは、ギター、ドラム、ベース、キーボード、ボーカルのバンドマンが集まって一緒に演奏します。
一緒に演奏するには、最低限の約束事があります。
例えば、Aメロ、Bメロ、サビという曲の構成がありますし、曲にはコード進行があります。
こうした約束事に従って、演奏を楽しみます。
もしこうした約束事に従わないで、自分の好きなリズムで、自分の好きな音程を演奏したら、バンドとして音楽が成立しません。
和歌もこれと同じで、和歌を詠むためには、必要な約束事があります。
わたくしたちが中学や高校の国語の授業で、「何でこんなのが必要なのかな?」とか「面倒だなぁ?」とか思った、掛詞とか序詞とか、そういうものです。
それから、これが和歌のもっとも大きな約束事だと思いますが、和歌は自然に託して自分の気持ちを詠みます。
自分の気持ちを直接詠みません。なぜなら、そういうお約束だからです。
短歌は自分の気持ちを直接詠む
一方、短歌は掛詞とかのお約束事はありません。
そして、一番の大きな違いは、作者は自分の気持ちを直接に詠みます。
短歌は音楽にたとえれば、フリージャズのように、自分の好きなリズムで、自分の好きな音階を、感情の赴くままに演奏するような感じです。
フリージャズというのがちょっといい過ぎならば、バンド演奏の中でギターソロとかピアノソロとかがありますが、そのソロ演奏みたいなイメージです。
ソロ演奏でもコード進行やスケールなどの音楽的な制約はありますけれども、そこから多少逸脱しても演奏は成立しますし、それがかえってカッコよかったりもします。
また、ギターやピアノなどはバンドでなくて、ひとりで演奏するときもありますよね。
ひとりで演奏しますから、自分の感性に従って、リズムやテンポを変えて演奏できます。
短歌はそんなイメージです。
和歌はバンド演奏、短歌はソロ演奏。こんなイメージで和歌や短歌に親しんで楽しんでみたらどうでしょうか?!
皆様のご参考になるところがあれば幸いです!
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