【愛国の歌】あぢきなや 又あぢきなや 孝明天皇御製

皆様こんにちは
蓬田でございます!

今日も「愛国の歌」を、皆様とご一緒に鑑賞してまいりましょう!

今日の和歌はこちらです。

あぢきなや 又(また)あぢきなや
あし原(はら)の 頼(たの)むかひなき 武蔵野(むさしの)の原(はら)

孝明天皇御製

孝明天皇は、第百二十一代天皇。明治天皇のお父上です。

ご紹介した御製(ぎょせい、天皇陛下がお作りになった歌のこと)は、幕末の安政五年に幕府が日米修好通商条約を批准したことに対して、お詠みになったものです

幕府は朝廷に、日米通商条約批准の勅許を奏請(そうせい、天皇に許しを得るためお願いすること)しました。

孝明天皇は、条約の内容は屈辱的と批准をお許しになりませんでした。

ところが、幕府大老の井伊直弼(いいなおすけ)は、勅許を得ずして日米通商条約を調印しました

これが、のちの桜田門外の変につながることはご存じのとおりです。

ご紹介した御製ですが、「あぢきなし」とは、「にがにがしい」というようなニュアンスでしょう

「武蔵野の原」は、幕府のことを指します。

この難局において、武蔵野にある幕府は、日本を守るには頼むに値しないと、憤慨あそばされております。

この御製は、明治維新に至るまでの幕末の愛国志士たちの精神的な支柱になったのではないでしょうか。

幕末の志士たちは、厳しい国難のなか、ついに明治維新を成し遂げました。

その後、外国勢力に日本が蹂躙されないよう、国力を充実させることにも成功していったのです。

きょうは詳しいことは申し上げませんが、現今、我が国は国内的にも国外的にも、大きな課題を抱えております。

幕末と同じように、大きな国難に直面していると考えます。

この国難の時代においても、日本国民が天皇皇后両陛下と皇室を心にいただき、国体精神を取り戻し、愛国心をさらに育てることで、道は開けるものと信じております。

今日の和歌が、皆様の心に感じるところがありましたら幸いです!


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