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仲夏の大変化

良い条件のペット可物件が急に空いてバタバタと引っ越しが決まり、同時期に特別な縁を感じた猫との出会いがあり、おまけにたまたま医師のすすめで血液検査を受けたところ、とんでもない異常値が出て、自分に遺伝性の病気が見つかり食事制限を開始した。

こんなにも慌ただしく、変化だらけの6月を過ごしたことは、今までになかった。変化がとても苦手なので、「変化は月に1個」というのが私の中の決まり事なのだけど、今年の6月は、そんなことを言っていられないスピードで、なにもかもがガンガン進んで決まっていったのだった。

7月の半ばの今になってもまだ、毎朝、猫の鳴き声で起こされたり、朝方ぼんやりと起きる度、これは現実だろうか、と思う。

猫には、市松と名前を付けた。大体、大きい方をする前に鳴いて呼んでくれるので、強烈なトイレの臭いで目が覚め、「これは現実だ」とは思うのだけど。

お昼寝から起きたばかりで、まだウトウトしながら、よったよったとこっちに歩いてきて、私の腕の中にコロンともたれる市松の姿を見ていると、ああ、やっぱりこれは夢か幻かも知れないと思ってしまう。

ニャン、ニャー、ミャー以外にも、猫が、クルル、ウルル、ウウーンなど、いろいろな鳴き方をすること。目をまん丸にしたり、細めたり、ちょっとしたことで、その度に表情がすごく変わること(あまりに変わるので、未だにどの顔が市松のデフォルト顔なのか分からない)。

初めての猫との生活は、知らなかったことばかりで、不思議だなあと毎日思う。

市松が家に来てから、これまで20年間、深夜2,3時就寝、朝8時すぎ起きだった私と彼が、夜は0時頃に寝て、朝は6時か7時に起きるという超健康的な生活に変わったことも、未だに嘘みたいだなと思っている。


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