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滝を撮りにいこう その②

こんにちは。
関西中心に日本の風景を撮り歩いている前山です。
Twitterやinstagramで作品を投稿しています。

写真を撮る中で、最も私が魅了されてやまない被写体である『滝』
滝の魅力を、現在Panasonicさんからお借りしているLUMIXのカメラを通じて伝えよう企画の第2弾です。

前回は、京都にある二つの滝を紹介しました。
其方の記事はこちらからどうぞ。

本日は、関西の『滝』スポットで避けては通れぬくらい名瀑布に恵まれている和歌山と三重県の滝を紹介しようと思います。

桑ノ木の滝

和歌山県。関西が誇る『滝』の楽園
大小さまざまな滝が数十カ所散らばり、その中には日本三大瀑布の一つでもある『那智の滝』があります。
中には、整備された道のない山道を数時間歩き続けて出会う事が出来る滝や、川の中に浸かって初めて姿を現す神秘的な滝もたくさんあります。

そんな中で、私が一番お気に入りの滝が今回紹介する『桑ノ木の滝』です。
お気に入りポイントは何と言っても繊細な水の流れと迫力ある水量が同居する奇跡。

滝界隈における大谷翔平といっても過言ではありません。

引きで撮ったこちらの写真をご覧ください。
雄々しく流れ落ちる直瀑かと思いきや、滝壺直前で美しく枝分かれしていくこの水流の優美さ。ギャップがたまりませんね。

滝そのものは当然の事ですが、周りの景色にも目を向けてみましょう。
以前より方々で語っておりますが、滝の撮影をする際に是非意識してほしいのが周囲の木々や岩を盛り込む事。

滝が舞台における主役であるなら、周囲の草木や岩は、名脇役であり練られた脚本であり、舞台装置でもあると言えます。

そうした点でもこちらの滝はパーフェクト。
岩に生える苔のアクセント、滝を囲むように生い茂る葉で作られる自然の額縁…。素晴らしいですね。

最後に滝の側面から写した一枚を。

ご覧の通り、滝上部から差し込む光に照らされた滝壺はエメラルドグリーンに輝いております。

こうした美しい水の色で話題にあがるといえば沖縄などの海ですが、そうしたリゾート地にいかずともこんなに美しい水場に出会えるのも魅力の一つです。

此方駐車スペースから歩いて20分程度で到着します。
道中も整備されておりますので、軽いハイキング気分で散策を楽しんでください!


鶏鳴の滝

滋賀県、甲賀市にある『鶏鳴八滝』の中で最大の大きさを誇るのが此方の滝です。
名前の由来は近所にある閼伽池と呼ばれる場所で元旦に黄金に輝く鶏が新年の幸を伝える事からだとか。

苔むした道を歩くのですが、道中に咲く草花が非常に良い。
滝だけでなくそこらへんの草を撮るのも非常に好むのですが、かなりオススメ。
いつ来ても艶のある苔と草花が出迎えてくれます。

大体、駐車場から徒歩で5分程度で滝に出会えます。

この滝の魅力はやはり苔のある巨大な岩でしょうか。
よく投稿の際にはジブリに出てきそうな~なんてキャプション書きますけど。
でもシシガミの森みたいな自然の圧と美しさがありますよね

こちら、朝早くに来ると綺麗な光芒が差し込むんだとか!
是非、早起きしてチャレンジしてみてはどうでしょう。


余談だけど上の構図を撮る時は結構タフな坂を下ります。
川の流れも非常に早く、足元は濡れた苔が群生していますので撮影の際は細心の注意を払ってくださいね。

令和こそこそ滝撮り話

滝を撮る際に一番気を付けているのは、水滴の有無。
今回の滝はしっかり滝壺があり、撮影場所は比較的離れていますが、滝って存外水滴が飛び散っています。

撮影終わりにはカメラも自身もずぶぬれなんてザラです。
カメラは防水のものも多いし、人間も防水なので問題ないですが、撮影時にフィルターやレンズが水滴だらけで気付かずに後からデータを見ると使えなかったり…。

こまめにクロスで拭きながら撮影をすると良いかなと思ってます。

最後に私から最も言いたい事を記して〆たいと思います。


滝の水しぶきの激しさや、足場の悪さにどれだけ打ちのめされようと

心を燃やせ!歯を食いしばってシャッターを押せ!!

写真家は写真家の責務を全うしろ!



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