10年後の社会人に必要な力を身に着ける
この記事のポイント
中学生が身に着けるべき力とは「チームへの貢献力」
①すべての土台となるソーシャルスキル
②社会の変化に対応できる柔軟な発想力
③「するべきこと」と「してはいけないこと」を状況に応じて判断する力
⇒これらの力を学校の自治活動を通じて身に着けていこう
〇大企業が求める「チームへの貢献力」
大企業の求める人材像を調べてみるとわかりますが、どの大企業でも「仕事への熱意」とともに「チームへの貢献力」が求める力の上位に来ます。
(参考リンク)トヨタ自動車、グーグル、三菱東京UFJ銀行
このチームへの貢献力の土台となるのが「ソーシャルスキル(社会の中で普通に他人と交わり、共に生活していくために必要な能力)」です。昨今の教育界では、中学生のソーシャルスキルを高めるというのが大きなテーマになっています。
〇一部の天才に頼らない大企業のスタイル
現在の複雑化し規模が大きくなった世界では、以前のような一人の天才が起こしたイノベーションだけではビジネスに昇華できず、会社を天才一人で引っ張っていくビジネスモデルが成り立たなくなっています。
そこで求められているのがチーム単位でイノベーションを起こせる人材です。だからこそ「チームへの貢献力」が以前より重要になっています。
「チームへの貢献力」は下図のように「ソーシャルスキル」が土台となり、その上に「各個人の専門性」「柔軟な発想力」「状況に応じた判断力」が積み重なって成立します。
現在、専門性の高い人材は非常に給与が高くなっており、共同研究や共同事業という形で会社の外の人材をチームに招くことが主流となっています。
一方で、会社内の人材には様々なチームを円滑に運営するための「柔軟な発想力」「状況に応じた判断力」が必須になっています。
〇チームへの貢献力をどう身に着けるか
「チームへの貢献力」の土台となる「ソーシャルスキル」の不足は、チームへの貢献力の不足につながります。
そこで中学校では、「チームへの貢献力」を高める手段として、様々な活動を実践しています。代表的なものは以下ものです。
・運動会や合唱祭といった行事
・生徒会活動(委員会活動)
・職場体験
・部活動
他にもいろいろありますが、こういった授業以外の活動を通じて自治活動を行いながら、チームへの貢献力を身に着けていきます。だからこそ、こういった自治活動に積極的に参加することが大切なのです。
※専門性については中学校だけでは身につかないものなので、高校や大学などの上級学校での勉強が必要です。
社会で必要な力は、受験でも検査される時代に
上記のように、企業が求める人材は「高度な専門性」か「チーム貢献力が非常に高い」になっていくことが予想されます。また、AIのさらなる普及により、求められる能力の水準も上がってしまうことが濃厚です。
勉強は大切ですが、それだけではダメな時代であることは自覚しておきましょう。
※保護者の皆様へ
お子様の社会性を育てるために、家庭内での役割を与えて責任を果たさせるなどの工夫が重要になってきます。ご家庭の状況に合わせて、お子様の成長につながるような工夫を心がけていきましょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?