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詩。よくある心の絶望も書くし、しゃかいふう詩も書くし。フィーリングで書いた。
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2023年8月の記事一覧

蟠

頭の中が曇る
遠雷が響く
悪意が轟く
失意が渦巻く
泥水が滴る
無気力の猫が尾を丸める
冷たい雨に濡れる
この冷たさに漬かる
じっと項垂れる
地底で蟠る
霜が降りる
背が凍る
塩水に浸る
傷口に浸る
傷口が凍る
塩水が滴る

もう何もない
考えることも
感じることも
秘めたる心は
ただ蟠る

頭の中が曇る
眼鏡が曇る
顔面が曇る
塩水に浸る
雨に濡れる
ぐしゃぐしゃの顔を
しわくちゃの口が噛みしめ

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カモ南蛮そば

存在の不確かさと朧気さ
そして必要性の無さ
煙のような私
煙を掴む様な話

にやにや笑うこけし人形
その視線は私を通り抜けて
ただ向こうのカモに焦点が当たる

金ヅルが金ヅルを呼ぶ
淡い欲望を描いて
パステルカラーの金ヅルのカモが
必要性のエサに惹き付けられた
「君が必要だ!」

戦争は終わった
戦争は終わっていない
戦争は始まっていない
戦争はそして終わる

私は見て見ぬふりをしている
おいしい

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No Comment

I forgot
Oh I forgot
What to say
Now I've got nothing to say
Nothing to say anymore
Anymore

I would say uh
I'd like to say uh
Oh I don't remember
What to say
What to say
What to say
Say what I am
Oh

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ふわふわと

うそはつきたくない
そんなに器用じゃない
ふわふわと雲のように漂い
サラリーマンにばかにされる
ふわりーマンならどうだろう
いかとたことくらげときんぎょと
いっしょにふわふわふわふわおよぐ
ふわふわふわふわふわふわと
くちずさみながらたきをのぼる
かぎりあるいのちをけずりながら
いのちのけずりあいから身を引く
ふわふわふわふわ不安なら
不安定ならそれでもいい
ばかなさかなとまぬけなにんぎょ
ふたり

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