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元Fラン大生のキャリアについて

初めまして、しのです。
アカウントのフォロワーは既に息を引き取られてる方が多いと思うので簡単な自己紹介になりますが、旧TwitterではゆるふわFラン大学生として男女にまつわるアレコレで炎上やらバズやらで散々暴れまくっておりました。
その後ついにアカウント凍結をされ、元々作っていた鍵垢で細々と生きながらえておりますが、もうSNS自体にそこまでのモチベーションがありません。惰性です。

理由としては単純に「仕事が楽しい」の一言に尽きるのですが、思い返せば紆余曲折で真面目に勉強しなかったツケから割と無茶苦茶なキャリアのスタートになったなと思うので暇つぶし程度に書いてみようかと筆を取りました。
本当に僕個人がどういう仕事をしてきたかという話なので、興味の無い方はブラウザバック推奨です。

学生時代

高校の偏差値は60ちょい。
いわゆる自称進学校で可もなく不可もなくという高校を卒業し、大学は地方のFラン私文に入学。英語以外の教科はそれなりに戦えたのですが、英語が出来ないことが絶望的に響いた結果、名前を書けば受かる位の大学にしか入れませんでした。可哀想ですね。
入学した時点で既に「これは営業で数字を出していくしか先は無いな」と開き直れたのは良かったです。人はこれを背水の陣と言います。

就職活動

Fラン大の卒業を控え、いよいよ就活という時にまさかのコロナウイルスの蔓延。
ちょうど就活と被ったので説明会は全部中止になり、就活をサボっていたら社会人の彼女と喧嘩になりウザすぎて別れを切り出し、これからの見通しが立たない状況で就活となりました。
そもそも業界も分からないし分析も雑だったので、とりあえず「建設とかインフラなら仕事は絶対残るし上場してたら何でもええか」と割り切って就活し、東証マザーズ上場の建築系の会社に内定。サボり癖が発動したので就活はこの1社のみしか受けずに入社を決断。

地獄のような1社目

「上場企業は良いところ」と思っていた時期が僕にもありました。社会を舐めすぎですね。
入社した同期は確か14〜16人くらい居ましたが、年を越す頃には半分になってました。めっちゃウケるね。

会社の内情としては、慢性的な人手不足とワンストップで営業から施工管理まで行なうシステムでの業務過多、初任給は低いし入社数年はインセンティブも無いのに目標粗利40%という無茶苦茶な設定で地獄でした。
全体の社員の数字を見る限り平均粗利25%とかだったので現実的な目標設定じゃなくね?と首を傾げましたが上がそうと言ったらそうなんでしょうね。

1年目は先輩について見積もりのサポートや現場管理を担当し、2年目から営業として取り引き先を引き継いでいくというのが会社のスタンス。それが分かったくらいの時点で同期のグループラインからは数人が抜け、入社して半年で見切りをつけた新入社員に早期退職されるというブラックあるあるを目にして「これ見た事あるわ」とテンションが上がるなどしました。

この時点で将来的な転職はほぼ確定的となりましたが、コロナ禍でも仕事が安定してるというアドバンテージと、営業として数字を出してないので市場価値が低すぎるという側面から1年目での転職は踏みとどまりました。とりあえず2年目に営業を任されるまで耐えて、成果が出たら速攻で転職しようという皮算用です。

ブラック企業、2年目に突入

社会人2年目の6月から営業として独り立ちする事となり、ようやくチャンスが回ってきました。「いっちょやったるか」と意気込んだは良いものの、最初にやった仕事は先輩のケツ拭きという苦い思い出。

引き継ぎ予定の取り引き先は28社でしたが、先輩と同伴して挨拶出来たのが14社、その中でも取り引き先の担当に会えたのが7社というカスみたいなスタートに加え、前期で終わった工事の請求書の回収については僕に全て丸投げで、売上としては1円にもならない請求書の回収に奔走する形となりました。

取り引き先についても連絡先すらまともに共有されない始末で、少ない手取りから自腹で菓子折りを買って挨拶回りを行い、何とか18社くらいまで関係復活させました。短期で数字を出すことだけ考えてたので数年くらい眠ってた取り引き先は一旦捨てることに。関係回復と先輩のケツ拭きで半月くらいロスしましたが、隣の県の工事でも2〜3万の工事でも何でもやるので雑に使ってくださいと頭を下げて初めて取れた案件は会社から片道2時間かけての長崎の釣具店の鍵交換5万円。
最速最短で見積もりを出して速攻で工期設定して施工報告書も当日に提出してというスピード感が気に入られて、最後はその店舗の300万くらいの防水工事を受注。粗利は44%と強気に攻めたが、対応の早さだけで判断されたのか値交渉も無くまさかの受注。クソぼったくりました。

見積もりにも自分なりのコツがあって、取り引き先とはとにかく仲良くなることだけ考えて話してました。昼に会社に戻って事務作業してると上司からドヤされるので定時まで外回り、もとい取り引き先との雑談で時間を潰し、帰社して6時半くらいから見積もりを作成して、出来上がったものはわざと退勤前(23時〜1時頃)にメールしてました。
翌日見積もりありがとうの電話と時間大丈夫かと心配してくれるクライアントが多くて、「〇〇さんの仕事だけは1番早くやりたかったので〜」とか「〇〇さんの仕事がないと上司にドヤされるんですよ〜」とかなんとか適当に言ってたら大体受注できました。建築系の人は割と人情とか可愛げとかそういうのに弱いんでしょうね。

そんなこんなで、年間目標5000万に対して6〜9月の受注案件で売上4000万(全体粗利41%)とトントン拍子に数字が積み上がり、「あれ?これ辞めてもよくね?」と思ったので転職活動を開始して1週間くらいで内定。
取り引き先からウチにおいでよという誘いもありましたが絶対にこの業界からは離れようと決意してたので申し訳ないなと思いつつも断り、それでも退職時には飲みに連れて行って貰ったりなど優しい取り引き先に恵まれてました。

転職活動

転職するなら今よりも良い会社に入るのは大前提だったのでエージェントから薦められた中でもプライム上場のいわゆるメガベンチャーを選んで面接。面接の際に「平均就業時間7時〜23時、残業代ゼロ、手取り18万」という持ちネタで面接官から大ウケ。
流石に環境が悪すぎるので、何ですぐに転職しなかったのかと問われ「勉学であまり努力をしてこなかったので、仕事だけでも耐え抜いて数字を出そうと思ってました」みたいな事を言った気がします。
あと他社の選考状況も聞かれましたが「ブラック過ぎて他を受ける時間が無いので、数ある会社の中から入りたい会社順に受ける予定です。ここが第1志望なので決まればすぐ入ります」と回答して翌日に内定。
ここまで前職と現職の2社しか受けていないというアホすぎる状況ですが、ホワイト500に選ばれるくらいならホワイト企業だろうと踏んで即入社の返答をし、その日に上司に辞めることを伝えると鬼のように詰められました。ブラック上司はこわいですね。

天国のような2社目

9月に退職の意向を伝え、上司に嫌味を言われながらも引き継ぎに入り有給消化の申請に入ろうとしたところ、申請手段が1ミリも分からず困り果てる。
仲の良い女性の支社長に色々と調べて貰い、やっとの事で有給休暇を勝ち得ました。てか調べないと有給申請出来ないのやばくないか?と思いつつ申請。
有給消化中に引き継ぎしたはずの取引先から「しの君に来て欲しい」とかいうクソだるい要請があり休みにも拘わらず半日出社もありましたが、それ以外はすんなりで1年7ヶ月で退職。

そんなこんなでブラック企業から逃れ、2社目に入社。残業は120時間くらい減って完全週休二日制となり、手取りは7万増でようやく人並みの生活に。社会人2年目で年収はおそらく420〜440万、有給も初月からちゃんと取れるというので「有給って使えるんだ!」と感動。
つくづく会社選びの重要性を学んだ1年でした。

仕事方面

入社前に「数字も追いつつ生産性出してね、うちは残業少ないから時間内に成果出さないといけないよ」と言われたが、OJTも1ヶ月めちゃくちゃ丁寧に行われて、業務に入ってからなんやかんや2〜3ヶ月くらいで定着。
元々が詐欺師みたいな人間なのでB to Cになっても交渉はすごく楽しいなと改めて実感。
紆余曲折でしたが、ちゃんと目標立ててやればブラック企業からでも軌道修正って何とかなるもんだなとほっとした1年でした。

最後に

アレコレ書きましたが、ブラックで働いた経験も大事でした。実力とかやり方次第で数字を伸ばせる機会だと考えると、誰でも一発逆転できるチャンスはあるので、下手に逃げるよりは結果出す事を1ミリでも模索した方が予後が良いです。
勿論ブラックの度合いと仕事への耐性は人それぞれなので死ぬくらいなら辞めた方が100万倍マシですが、ブラックからブラックに行かないようにするにはどこかで踏ん張らないと行けないのも事実ですしチャンスがあったら行動するしかないでしょうね。僕はラッキーでした。

ここまでハッピーエンドっぽくしてますが、まだ社会人3年目が終わるくらいのひよっ子なので、先のことを考えると頭が痛いです。
ただ、大転職時代になってくれたのが追い風で、エージェントを通したスカウトとかヘッドハントだと通信業界のTOP3とかそういう会社が割と射程圏内に入ってきました。
僕みたいにカスで自堕落で女のケツしか追いかけてなかった学生時代を過ごしていた人間でも、気合い入れれば社会人で巻き返しができるのはすごく良い時代なんだろうなと思います。
いよいよイキリ出して、最近は知り合いから相談を受けて履歴書や職務経歴書の添削をしたり、面接時の受け答えのための道筋を作ったりとか色々手伝ってます。イキリでも何でも知り合いの役に立てるのは嬉しいですね。

もし旧Twitterで僕のことを知ってる方がいたら、「僕はめちゃくちゃ元気」という事だけ伝われば嬉しいです。多分フォロワー5000人くらい居たので1人位は読んでくれてるかなと期待してます。仕事の悩みがあれば相談してください。社会人三年目ですがめちゃくちゃ考えながら仕事をしてるので多少は役に立つと思います。多少は。

そんなこんなで長文でしたが、また新しいキャリアとかネタが溜まったらこういう風に投稿しようかなと思ってます。その時は暇潰しにでも読んで貰えると嬉しいです。

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