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フレンチの皇帝の息子による異彩を放つチョコ

「フレンチの皇帝」として知られるあの有名なジョエル・ロブションの息子、ルイ・ロブションが手掛けるチョコ。
まさかの御本人が店頭に立っていたのでサイン付き。
(写真もどうですか、と言われたが恥ずかしくて断ってしまった)

父親ジョエル・ロブションの代表料理や、ルイとジョエルの思い出の皿からインスパイアを受け、息子から父親へのオマージュをフルコース仕立てのショコラで表現したと書かれており、その表現に偽りない味でした。
フルコースということでアソートのチョコは左上から時計回りにアミューズ、前菜、メイン、デザートの4種。

Eclat de Chocolat Louis Robuchon
¥4,001

【アミューズ】ゴンドール 白トリュフ&コンテ

噛んだ瞬間にトリュフのすさまじい香りとコンテチーズの凝縮した強い旨味を感じられる。その後、まろやかな塩味がほのかにやってくる。
甘味が全然なく、トリュフの余韻がずっと続くため、そのままフレンチの前菜として出てきそうな味。

ジョエル自身がこよなく愛したアミューズ・ブーシュをイメージしております。イタリア・アルバ産の白トリュフと、18ヶ月熟成のコンテチーズが併せ持つ官能的かつ高貴な香りと味わいが広がります。それをホワイトチョコレートがふんわりと抱きしめ、まさしくひと口目にふさわしいショコラへと仕上がっております(説明文引用

【前菜】タルト パプリカ&トマト バジル風味

バジルやパプリカの青臭さと、カカオのコクと苦みが一体感を出してる印象。
ざらざらとした舌触りで甘くないのでチョコを食べているという感覚を忘れる。

ルイが父親の料理の中でも最も好きなスペシャリテの前菜からアイデアを得たショコラです。地中海野菜が誇る爽やかなテイストをパート・ダマンド(マジパン)で包み込み、バジルのガナッシュを加えてあります。チョコレートが持つビターなコクと旨味との出逢いが、究極の一体感を讃えます。(説明文引用

【メイン】ジロール&フォン・ド・ヴォー

塩キャラメルのようなねっとりとした食感。
前半は甘み、後半にフォンドヴォーの香ばしさと牛骨っぽい渋みを感じる。

ジョエルがルイのために、休日の昼下がりに自宅で調理していた家庭料理を再現したメイン料理のショコラです。
フランス産のジロール茸をバターで丁寧にソテーした後、乾燥。それを特製のフォン・ド・ヴォ―をエレガントなホワイトチョコレートと合わせて、ガナッシュにしたためました。(説明文引用

【デザート】クレーム・ブリュレ

生クリームのような濃厚さ。
濃厚な甘みがしっかりとあり、最後にやっとチョコを食べてる感覚になった。まさに王道のデザートという味。

ルイの幼少期、ジョエルはレストランからクレーム・ブリュレを持ち帰っては、ルイに良く食べさせていました。その2人の絆を表現した、〆のショコラです。上の層にはキャラメルのガナッシュ、そして下の層にはタヒチ産のヴァニラ、卵のリキュールとホワイトチョコレートを合わせたガナッシュ。それらをミルクチョコレートでコーティングし、クレーム・ブリュレのショコラ仕立てが完成しました。(説明文引用

普段のチョコじゃ見ない原料ばかり

全体的にぶっ飛んでる。チョコの概念を超えている。
カカオを使った料理であり、チョコレートではないという感想。これを他人にプレゼントとして渡すのはだいぶリスキー。
こんな味を作れるのはこの人物しかいないと思う。
他の人が奇をてらって真似しても、料理として味をまとめるのは難しそう。

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