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”なにか”を抱えた若者たちの一ヶ月間の青い春「深呼吸の必要」

今回は 篠原哲雄監督作品「深呼吸の必要」について。

サントラは全編 小林武史さん。
主題歌は My Little Lover 「深呼吸の必要」
良すぎる・・・!!!
ので、予告編だけでも観てほしい。

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あらすじ

おじいとおばあの耕作するサトウキビ畑に、期日までにサトウキビの収穫を終わらせるため、若者たちがアルバイト「キビ刈隊」として集められる。過酷なアルバイトの毎日に、垣間見えるそれぞれの過去、悩み、希望。そんな若者たちの間におこる、出会いと葛藤、心の交流が、沖縄の美しい自然の中でさわやかに描かれている。
Wikipedia 引用


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誰にも話したくない「なにか」を抱えた若者たちの一生ものの青春

ひとりひとり「なにか」を抱えた若者たちが、夏の一ヶ月間、住み込みで沖縄の田舎にサトウキビ狩りのアルバイト「キビ狩隊」として集められる。


誰かがトゲのある事を言ったときの空気のピリつきとか、ちょっと鼻につくことを言われたときの、心の距離がさ~っと引いてく感じとか・・・

人間同士の距離感がリアルで観てられないっ・・・!(良いっ・・!!)

毎年サトウキビ狩りを手伝っている、大森南朋さん演じる どこかちょっと鼻につく先輩が「恒例だから」と初日のみんなの顔を撮る。言わずもがな、怪訝な顔のみんな。

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そして翌日早朝からサトウキビ狩りへ。

重・・労・・働・・・。
だだっ広いサトウキビ畑に戦意喪失。

でも最初は全員が、本土から逃げてきた。
そんな自分たちでも 目標を持つと、生きがいを見つけられる。

後半はみんなが なんともキラキラしていて。
サトウキビ狩り、してみたくなりました。

(先日、ある案件で"初めてやることで、やってみたいこと"を聞かれた際、まんまと「サトウキビ狩り」を入れた わたし)

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「話したくないことは、話さなくて良い」という平良家のルール

みんなが住み込みをしている、おじいとおばあの家のルール

「話したくないことは、話さなくて良い」

おじい、おばあは 突き放しているわけでは無くて。どんなことが起きても「なんくるないさ」と、どっしり受け入れてくれる。

手持無沙汰でお家をうろうろしてると、当然のように座布団を用意して、居間に招いてくれる。

そんな優しさに
なんでもない日常シーンでも泣ける・・・(じわじわ)

この一ヶ月間に、ひとりひとりの心の闇がすべて解明されていくわけじゃない。でもそこはこの映画にとってどうでもいい。

平良家のルールにのっとって「話したくないことは、話さなくて良い」んだから。


色々なことがあった夏が終わり、翌夏新しいグループに先輩が「恒例なので、初日の顔を一枚ずつ撮っていきます」と説明をしているところで、最終日にみんなで撮った集合写真が映る。

初日と最終日の表情が、驚くほど違くて。最終日のみんなは、心からの笑顔でキラキラしていて。

グッッときました。

友情、努力、勝利(少年ジャンプか・・・?最高)

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まとめ

沖縄での一か月の青春もの、なのに、若者の心の闇が明確になるわけでもなく、恋愛に発展するわけでもない。

ただ働いて、食べて、眠るだけ。

大自然の中でくたくたになるまで体を動かせば、自然と眠れて夜がやってくる。一見簡単なようだけど、心が疲れているとそれが簡単にできない。

そんな、「深呼吸の必要」を教えてくれる、大切な映画です。

なにも考えずに、ぼーっと観ることができる映画。是非機会があったら観てみてほしい作品でした。



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