伸学会・菊池先生も注目! 学習まんが「のびーる」シリーズに「理科」が初登場
楽しくまんがを読みながら、基礎学力と知的好奇心を育むことができる角川まんが学習シリーズ「のびーる」シリーズ。今までの国語や社会といった教科に加え、10月9日には待望の理科ジャンルが初登場します!!
今回発売となるのは、「天体と気象 地球・宇宙・天気・自然」という地学分野と、「エネルギー 音・光・電気・力」という物理分野の2冊。ワクワクするまんがの中に、理科の学習を身につけるために必要な「なぜ?」という課題発見力を伸ばす問いかけと、身近な例を豊富に掲載しています。小学校の新学習指導要領もカバーしながら、最新の中学受験にもアプローチする情報量がつまった『のびーる理科』について、中学受験専門塾「伸学会」代表の菊池洋匡先生の視点から、その魅力を分析してもらいました。
――最初に、昨今の中学受験の理科における問題傾向について教えてください。
菊池:持ってる知識をもとに、その場でどういう答えが導き出せるか、ということが問われる問題が増えていると感じています。渋谷教育学園幕張中学校や麻布学園麻布中学校などは、以前からそういった方針で入試問題を作成していますが、今や他の学校でも、ますますその傾向が強まっていますね。
――中学受験を含め、理科の学習で必要なことについて教えてください。
菊池:問題発見力や課題解決力も求められる、昨今の理科問題を解くためには、親御さんがお子さんに、日頃からさまざまなことに触れ、考える力を育むきっかけを与える必要があると感じています。私のYouTubeチャンネル「中学受験に向けた子育てch」でも、「実体験が大事ですよ」ということをお伝えしています。その一方で、最近は共働きのご家庭も多いため、お子さんが実体験を積めるような機会作りも大変だと思っています。だからこそ、『のびーる理科』シリーズのような学習まんがはおすすめですね。図書館で借りるのではなく、ご自宅用に購入することで、何度も読み返すことができますし、初めての時には気づかなかったことを2周目、3周目に読んだ際に発見できた瞬間の喜びは、学ぶことの楽しさにもつながるでしょう。また、学習まんがの中に登場する観察や実験に親子で一緒にチャレンジしてみると、お子さんの知的好奇心を育むだけでなく、家族の絆も深まると思います。
――菊池先生の視点から見た『のびーる理科』シリーズ全体の魅力は?
菊池:やはり、学習まんがでは珍しいフルカラー仕様ですね。そして、読んでいて楽しいところですね。まとめ的なクイズもあって、自分で考えてみる機会が盛り込まれているのが魅力だと思います。そして、理科という科目の中でも、※物理、地学、生物、化学と細分化されているのもいいですよね。苦手な分野を克服したいお子さんや、得意分野をもっと深掘りしたいお子さんといった、それぞれのニーズに応じた読み方ができると思います。
※2025年早春に、『のびーる理科 生物』と『のびーる理科 科学』の刊行も予定されている。
10月に発売される『のびーる理科 天体と地球』は、フルカラーの天体や雲の写真など、豊富なビジュアルが最大の魅力ですよね。そして、圧倒的な学習内容のボリュームに加え、楽しいクイズやチャレンジしたくなる実験も盛り込まれています。
『のびーる理科 エネルギー』は、脳の発達段階の関係で、まだ目に見えないものを理解するのが難しいお子さんたちが苦戦しやすい、電気や磁石のエネルギーをわかりやすく描いているのがすごくいいですよね。まんがならではの表現が、理解を助けてくれていると思います。
――『のびーる理科』を使った効果的な学習方法を教えてください。
菊池:親子で会話することですね。親御さん自身もまんがを読んで、興味を持ってみることがポイントだと思います。お互いに興味があったことや感じたことをシェアするようにすると、お子さん自身ももっと『のびーる理科』シリーズが好きになって、もう一度読んでみようという気持ちになりますし、また、親御さんに対して自分の感想を伝えることで、より記憶に残りやすくもなるので、そういう方法で学びを深めていくといいのかなと思います。
そして、理科見学や社会科見学に出かける前に読んでおくのもおすすめです。天体観測会や科学館などへ行って、気づいたことを思い出しながら改めて学習まんがを読み返してみることが、一番いい学びに繋がると思います。ただ、理科見学や社会科見学みたいな感じで、科学館などにお子さんを連れて行っても、「つまんない」と言われた経験のある方は多いと思います。やっぱりお子さん方も、見どころがわからないと行っても面白くない、という気持ちがあったりするんですよね。そうならないように、『のびーる理科』シリーズを先に読んでおいて、ある程度、知識を入れた状態で展示物を見ると、お子さんも「まんがに描いてあったことだ!」と楽しんでくれるはずです。
私が学習まんがでいいなと思うのは、無理なく予習できるところです。お子さんに先取り学習をさせたいとお考えの親御さんは多いと思いますし、実際に先取り学習はお子さんにとってプラスに働くことも多いのですが、やり方を間違えると、その教科についてマイナスイメージが植え付けられて、お子さんが拒絶してしまうこともあるんです。
でも、学習まんがという親しみやすい形での学びですと、お子さんが興味をもって積極的に関わろうとすることが多いんです。先に浅くでも事前に知識をインプットしておくと、実際の授業で習った時に「あ、あのことか!」と、より理解が深まり、学ぶ楽しさを実感できると思います。
ライター:中村実香
【書籍情報】
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