若気の至り
私は世間からみたらかなり、早く結婚した。
22歳であった。
旦那はまだ学生。所謂、デキ婚である。
しかし、最初に授かった子は流産だった。
安定期なるものも知らず、騒いで、慌ててしまったのだ。
父親は泣居ていた。母親は「アンタはバカだよ。」とずっと言っていた。
怒鳴って怒られる事はなかった。
旦那になった人は優しかったでも、いつも寂しそうだった。一人っ子だった。
旦那の親は喜んだ。旦那が一人っ子だったから子供がほしかったと喜んでくれた。
私はホッとした。優しそうな人で良かったとホッとした。
しかし、私の実家に挨拶に来た時に母が「アンタ、相当苦労するよ!私は知らないよ。まぁ、頑張りなさいよ!」と言われた。
後から聞いた話。
義母は息子の自慢ばかりだったらしい。挙げ句の果てに、「可哀想だから結婚してあげる。」と言い放ったそうだ。「ゆくゆくは会社を継がせる。今のままだと外に出すのは恥ずかしい、それに合う様な嫁になる様に躾ける。」と父と母は言われたらしい。
父は悔しくて夜中泣いた。
自業自得、見る目がなかったアンタが悪いと思ったそうだ。
一人っ子の旦那は家族ができて、喜んで、私に執着した。遠く離れた新潟の私の実家に毎週くる程だった。
こんなに頻繁に来てくれるのは、私の事が好きだからと私は勘違いをしていた。
その時までは幸せだった。
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