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正しくないは、価値になる。欠点ばかりな山暮らし。それでも住み続ける理由

上下水道なし、山水暮らし。
雨が降るたび、水が濁る。
水質検査は、細菌たっぷり…

台風で土砂崩れ。
落雷で冷蔵庫ご臨終。
wi-fiは超低速…

保育園の送迎往復1時間…
強風でハウス壊れること数回….
車のパンクは数十回…
山への移転費用の返済が8桁…

山に暮らし始め、3年弱。
今のところ、いいところが一つもない。
マジでない。

雨が降るたびにお湯が出なくなり
お子3人つれて温泉にかけこむ生活に
「新鮮!楽しい!」を通りこし、ストレスMAX…


5歳の娘に、誕生日に欲しいものを聞くと、
「山じゃない家」
と返ってくるのもうなずける。

それでも、なぜ私たちは住み続けるのだろう?

おそらく、理論上、
正しくないからだと思う。

「え?なんでここに住んでるの?」
って言われることが誇らしいというか、

社会への反抗心が満たされるというか、

一般的な基準からそれる生活は
優越感も劣等感も感じない世界。

そんな、正しくない生活は
自分の感性を信じるしかないんだよね。

自分の信じた道を
正解にしていくしかないんだよね。

自分の感性を尊重して
自分の感性に従って生きるって
この上なく、贅沢なことだよな。


と、山暮らしをする自分に
正しくないけど、間違ってないよ
と、言い聞かせてます。笑

もちろん、山暮らしに魅力もあります。

放し飼いのヤギ。
広大な農地。
秘境感。

あれ、これくらいかな。笑


娘の誕生日から半年経った昨日、
山の麓の売地を見ながら
「この辺に住みたい?」と聞いてみたら

「でも、せまいんじゃない?」
「あそぶところ、ないよ?」

との回答が。

どうやら、広々と開放的な山暮らしを
娘は気に入り出した様子。

東京ドーム2.5個分あるからね!笑

皿回し芸人の娘(「BTV日南まるかじり」の撮影にて)


正しい情報にすぐアクセスできる。
AIが正しい仕事をしてくれる。


正しさは、世の中に飽和している。
(だから息苦しくなることもある)

正しさの価値は、ある世界では下がりつつある。


これからの時代、「人間の感性」
新たな価値を生む時代とも言われている。
(これまでの時代もそうだったと思うが!)


理論上、正しくないことも、
自分が心地よかったら、それが正解になる。
それが面白さになる。
それが魅力になる。

感性を高めるには、
面倒くさいことをたくさんやること。

手仕事、土仕事、五感をつかって
自分の体で体感すること。

冒険な毎日から感受性を養うこと。


そこで感じた感覚を、言葉にすること。

そうしていくうちに、私たちの人生はもっと豊かになっていくと信じて。


まずはここから、言葉にしてみる。



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